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平成30年(2018年)9月5日(水) / 日医ニュース

第5回メキシコ日系人医療セミナーに出席

第5回メキシコ日系人医療セミナーに出席アカキ会長(左)、高瀨大使(中央)と

第5回メキシコ日系人医療セミナーに出席アカキ会長(左)、高瀨大使(中央)と

 横倉義武会長は8月10、11の両日、メキシコシティで開催された第5回メキシコ日系人医療セミナーに、メキシコ日系人医師会のホセ・ルイス・アカキ会長の招待を受け出席した。
 10日の高瀨寧駐メキシコ大使主催の夕食会には、横倉会長の他、アカキ会長らメキシコ日系人医師会幹部が出席。来年、野口英世博士メキシコ黄熱病研究100周年記念セミナーを開催する意向が示された。
 11日のセミナーには、日系人医師、医学生、市民など約150名が参加した。
 横倉会長は、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進―日本の経験から―」と題した講演で、「UHCフォーラム2017」(昨年12月、東京で開催)においてUHCが世界各国の保健政策目標になり、世界の保健分野のリーダーが支援を表明したこと(別記事参照)、本年4月5日、WMA(世界医師会)会長としてテドロスWHO(世界保健機関)事務局長とUHCの推進と緊急災害対策強化を目的とした覚書を締結したこと(別記事参照)を紹介した。
 更に、来年6月のG20(大阪)に合わせ、UHCの推進におけるWMAとWHOの連携強化を目的としたH20(ヘルス・プロフェッショナル会合)の開催構想を述べた他、日本の経験からUHCとしての国民皆保険の達成に至る歴史と将来にわたる堅持の在り方について言及した。
 質疑では、子どもの肥満対策として、日本では学校保健における健康教育を通じた啓発を子ども自身にも行っていること、糖尿病対策では、2005年に日本糖尿病対策推進会議を設立し、日医を含む医療界、医療関連業界の団体で糖尿病の発症予防、早期発見・治療、合併症の予防に取り組んでおり、この活動が47都道府県単位でも展開されているとした。
 また、"平成30年7月豪雨"に対する医療支援活動については、2011年3月の東日本大震災における被災地医療支援としてのJMATの活動を紹介した上で、「今回も200を超えるチームをJMATとして派遣した」と述べた。
 セミナーに引き続き行われた日本国大使館主催の式典では、横倉会長に対してメキシコ日系人医師会、メキシコ日本医療財団の名誉会員証が授与された他、アカキ・メキシコ日系人医師会長他2名の日系人医師が、長年のメキシコにおける医師活動の功績をたたえられ、日本の外務大臣表彰を受けた。

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