閉じる

平成30年(2018年)12月5日(水) / 南から北から / 日医ニュース

愛猫との別れ、そして三代目

 わが家には、今三代目の猫がいる。振り返ると、何年も家に出入りしていた野良猫を飼い始めてから、もう飼育歴23年目になる。ちょうど引っ越しすることになり、毎日のように出入りしていた野良猫に対してこう言った。
 「明日、○○時に引っ越しをするから、その時にここに来てね。その時間に来てくれたら新しいお家に連れて行くよ!」
 きちんとその時間に来てくれた猫を連れて引っ越しした。飼い方もあまり上手でなかったが、出会ってから十数年生きてくれた。
 突然の別れですっかりペットロスになり、早速次の子猫を手に入れたのが19年前のこと。今度は飼い方にも馴れ、18歳の天寿を全うしてお別れさせてもらった。いつもは2階で一緒に寝ていた猫が高齢で上って来られなくなり、階下でニャーニャー鳴くため、抱きかかえて連れて来ていた。次第に老猫は階段を降りられなくなり、一緒に1階で眠るようになった。最後には歩行困難となり、寝室まで移動できないとニャーニャー鳴くため、猫様の言うとおりに添い寝をして過ごす羽目になった。
 ここまで可愛がるともうペットロスどころではなく、やり尽くしたため、もう猫は飼わなくても良いような気がしていた。
 葬儀屋さんにお願いしてからしばらくすると「子猫あげます」の文字が......。つい電話を掛けて......その後は言うまでもなく、今の三代目がいる。
 我々団塊の世代はとうに還暦も過ぎ、子どもも大きくなり、仕事も若い時のように24時間緊急対応することも無くなり、休日も取れるようになっている現在。この猫は孫みたいなもの。何をしても可愛らしく感じ、甘い甘いおじいちゃんになっている。餌が口に合わないと知るや、すぐに買い替え、首輪に馴れる前からいくつも買いそろえ、遊びは何をさせるか? 箱の中はおもちゃだらけ。おやつは何が好きか? 各種取りそろえ。
 ところがである。今度の猫は体が弱く、食べ物ですぐにお腹を壊すので、おいしいものを食べさせたくともかなわない。おもちゃで遊ばせたくとも、疲れるせいかあまりのってきてくれない。おまけに、すぐそばにいるのだが、抱っこが大嫌い! とほほほ......。やっと猫とのんびり遊べるようになったところでこんなもんですね。三代目め! いつかは抱っこが好きな猫にしてみせる(?)。
 体の弱いツンデレ猫を、これからも可愛がっていく。

北海道 北海道医報 第1189号より

関連キーワードから検索

戻る

シェア

ページトップへ

閉じる