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平成30年(2018年)12月20日(木) / 南から北から

初孫と初「じいじ」

 昨年夏に、私の3人息子の長男夫婦に初孫が誕生した。そして私は、人生で初めて「じいじ」となった。
 初孫は隣県に住み、いわゆる「遠くの家族」であるが、孫にして初めての女の子でもあり、思い入れは深い。
 ほぼ毎日送信されてくる孫の写真を見ては、その成長ぶりに思わず頬が緩んで会いたい気持ちが募る。残念ながら、まだ3度しかお目に掛かれていない。写真だけでは何となく寂しい。
 小児科の外来診療をしている自分が、最近変わってきている。患者と孫とをオーバーラップさせてしまい、「近くの他人」である患者をあやしたり、いじくったり、つい余計なコミュニケーションを取ってしまう。
 スタッフには申し訳ないが母親に対しても同様で、つい病状の説明とはあまり関係のない予期的ガイダンスまでしてしまう。外来で「近くの他人」を相手に"孫育て"をしている。
 長男の嫁である孫の母親とは、家族ぐるみのLINEでやり取りをしている。恐らく義父が小児科医というだけで、子育てにプレッシャーを感じていると思われる。
 私も外来診療で母親に話す内容を伝えたくなることは何度もあるが、必要最低限の語数に絞り、適切なタイミングでのみ伝えるように心掛ける。
 そして自分としては精一杯の優しい口調で「上手に育てているよ」「頑張ってるね」「心配ないよ」などと励ます。何と言っても孫も嫁も可愛い。
 自分を変えさせた孫の存在は、大きいと感じる。遠くても近くても、つい良い「じいじ」を目指す自分である。

岩手県 盛岡市医師会報 No.652より

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