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令和元年(2019年)5月20日(月) / 日医ニュース

育児休暇の思い出

勤務医のひろば

育児休暇の思い出

育児休暇の思い出

 松阪市の精神科病院にて精神科医として勤務し、患者の診療以外に看護学校非常勤講師、産業医、介護認定審査会委員、臨床研修医指導医、精神保健福祉相談への出務などに従事している。
 診療以外の仕事は断ろうと思えば断れるのだが、当院院長に恩義を感じており引き受けている。
 わが家の第3子の出生が迫っていた時、恐る恐る育児休暇を申請したところ快諾して頂いたことについて深く感謝している。
 当時、上の子はまだ幼く、夫婦お互いの親が離れて暮らしていること、安心して出産できる環境が妻の実家近辺には見当たらないことから、里帰り出産は断念し、私が育休を取得することになった。
 妻の出産後、すぐに私の育休生活がスタートした。大学時代に一人暮らしを経験していたので、料理や洗濯、掃除は問題なくこなせた。雑煮の味付けは「私よりも上手にできているね」と妻から褒められたぐらいだ。授乳、オムツ交換、入浴も既に上の子2人で経験済みであり、家庭内においては順調であった。
 一番戸惑ったのは、次女の幼稚園バス停までの送迎である。バス停で他の園児の母親と毎回顔を合わせるのだが、バスが来るまでの間、何をしゃべったらいいのか全く分からない。仕方なく天気の話を持ち出したりするのだが、どうにも会話が続かない。私は「世間話」が苦手なのだということを改めて思い知らされた。
 育児で悩みを抱える人の心情に共感できるようになったのは、育児休暇のおかげである。また、わが子の誕生の瞬間から濃密に関わったことで、家族の絆が深まったように感じる。
 大変なこともあったが、育児休暇を取得して心から良かったと思う。
 今後、男性勤務医の育児休暇取得が増えることを願っている。

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