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令和元年(2019年)7月11日(木) / 「日医君」だより

「総合診療専門医」「働き方改革と地域偏在」「地域医療構想」について意見交換

 今年度第1回の「日医・全国自治体病院協議会懇談会」が7月3日、日医会館で開催された。

 議題は、(1)総合診療専門医、(2)働き方改革と地域偏在、(3)地域医療構想―についてであり、日医からは、横倉義武会長を始め、中川俊男・今村聡・松原謙二各副会長、石川広己・道永麻里・羽鳥裕・釜萢敏・松本吉郎・城守国斗・平川俊夫・江澤和彦各常任理事が、全国自治体病院協議会(以下、全自病)からは、小熊豊会長、中島豊爾・原義人・竹中賢治・望月泉各副会長、末永裕之参与、田中一成常務理事、金丸吉昌理事、吉田茂昭全国病院事業管理者協議会会長、押淵徹全国国民健康保険診療施設協議会会長が、それぞれ出席した。

 当日は、城守常任理事の司会で開会。冒頭、あいさつした横倉会長は、地域医療構想、医師偏在対策、医療従事者の働き方改革の「三位一体改革」について、「全て一緒にしてまとめてやるということではなく、一つ一つ丁寧に議論する必要がある」と述べ、医療のシステムは一度壊れると修復に時間がかかることを指摘し、慎重な対応が必要とした。

 続いて小熊全自病会長があいさつを行い、日医と全自病で、「多少考え方に違いはあったとしても、良い医療をしたいという目標は同じである」と述べた。

 (1)では、金丸全自病理事が総合診療専門医のキャリアパス等について、全自病の考え方を説明した。

 (2)では、今村副会長が医師偏在にかかる日医の基本的な考え方について、松本常任理事が「働き方改革関連法」及び「医師の働き方改革検討会報告書」の概要等について、釜萢常任理事が医療法・医師法改正に基づく医師偏在対策について、それぞれ説明を行った他、望月全自病副会長が、全自病で行った「医師の働き方改革に関するアンケート調査結果」のポイントを紹介した。

 (3)では、中川副会長が、地域医療構想に関するワーキンググループの議論の状況及び自身がワーキンググループで提出した資料(地域医療構想調整会議の活性化に向けて)を紹介した上で、ポイントとなる部分を説明した。

 その後の意見交換ではそれぞれの議題について討論が行われ、現場レベルでの問題意識が共有された。

 閉会のあいさつを行った中川副会長は、日医と全自病の目指す所に違いはないことを確認できたとの認識を示し、活発な討論に謝意を示した。

問い合わせ先

日本医師会地域医療課 TEL:03-3946-2121(代)

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