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令和2年(2020年)4月20日(月) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

『診療所のための医業承継(第三者承継)のてびき』を発刊

 小玉弘之常任理事は、『診療所のための医業承継(第三者承継)のてびき』の発刊について説明を行った。
 同書は、日医総研ワーキングペーパーNo.440「医業承継実態調査」において、(1)譲渡希望者・譲受希望者とも、周りに話を聞ける経験者や相談者がいない、(2)何を参考にすればよいのか、どこから手を付ければよいのか分からない、(3)専門家向けの文献はあるが、現場の医師向けの指南書が少ない―等の実情が浮かび上がったことや医業承継に対する日医の基本的スタンス〔医業経営の円滑な承継への支援が喫緊の課題であるとの認識の下、①医業承継を行う地域の医師会への支援の充実②譲渡を希望する医師と承継を希望する医師の支援③希望に応じ承継内容の検証の支援―を行う〕を踏まえ、日医総研が弁護士や税理士、社会保険労務士の執筆協力を得て企画編集したものであり、「診療所の承継に焦点を当てているが、中小病院の承継にも十分応用可能」「事業譲渡希望者と譲受希望者双方の必要知識を網羅している」等が大きな特徴となっている。

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 同常任理事は同書について、「少子高齢化・人口減少社会が進行する中で、地方においては自治体機能の縮小も今後大きな問題となる」とした上で、「後継者が見つからず、長年にわたり地域医療を担ってきた診療所や中小病院が消え、地域の医療提供体制の持続可能性が危ぶまれる事態が全国各地で広がりつつあることも、今回のてびきを発刊した社会的背景として挙げられる」と説明。関係者にその活用を呼び掛けた。
 同書は今後、市販される他、都道府県・郡市区医師会や各種医療関連団体等には、サンプルとして1部ずつ配布を行う予定となっている。

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