日医ニュース
日医ニュース目次 第1006号(平成15年8月5日)

中医協
小児医療,救急医療について討議

 中医協の保険医療材料専門部会,診療報酬基本問題小委員会が,七月十六日,厚生労働省で開催された.
 保険医療材料専門部会では,保険医療材料業界の現状について,保険医療材料専門部会の専門委員から,国内医療機器の市場規模などについて説明があった.
 診療報酬基本問題小委員会では,(一)医療機関の機能に応じた評価,(二)疾病の特性に応じた評価などについて討議された.
 まず,「小児医療」について厚生労働省から説明があり,現在の小児医療施設の特徴として,(1)小児科を標榜する病院は減少している.一方で,主として小児科を標榜する診療所は増加傾向にある(2)小児科を標榜する病院の減少は,病床規模の小さい施設ほど大きい傾向がみられる.大規模施設は増加傾向にあること―が報告された.
 つづいて,「救急医療体制」について,二次医療圏(一般病床の整備を図るべき地域的単位.地理的条件,自然的条件,日常生活の需要の充足状況,交通事情を考慮して決定されている.現在三百六十四医療圏)と三次医療圏(特殊な医療を提供する病床の整備を図る地域的単位.特殊な医療とは,先進的な医療,救急医療などを指す.現在五十二医療圏)の区分の説明の後,現在の救急救命センターの整備基準が,各都道府県に一カ所以上,おおむね人口百万人に一カ所であることが報告された.
 青柳俊副会長は,「医療の基本は救急にあるので,特定機能病院は積極的に救急医療にかかわっていくべきである」と主張した.

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