 |
第1013号(平成15年11月20日) |
日本医師会市民公開フォーラム
「高血圧症の予防と治療」をテーマに開催

第七回目となる日本医師会市民公開フォーラム二十一世紀日本人の健康を考える「高血圧症の予防と治療」が,十月二十六日,日医会館大講堂で開催された.
櫻井秀也常任理事の総合司会で開会.西島英利常任理事は,現在,約三千三百万人の高血圧症患者がいると推定されることに鑑み,一人ひとりが高血圧症に対する関心を高め,予防への取り組みをしていくことが重要である,とあいさつした.
つづいて,四名のパネリストによるパネルディスカッション「高血圧症の予防と治療」が行われた.
猿田享男慶應義塾大学医学部内科学教授は,高血圧症の治療として,まず原因解明をするとともに,臓器障害・合併症の進行程度を明らかにし,生活習慣の改善を行うことが必要であるとした.
篠原幸人東海大学医学部内科学系神経内科学教授は,脳卒中の危険因子として高血圧症を挙げた.また,検査法の進歩により,無症状の脳梗塞や頚動脈の血管狭窄,未破裂の動脈瘤なども比較的容易に見つけることが可能となったこと等を説明した.
矢崎義雄国立国際医療センター総長は,高血圧症の重要課題として,合併する心臓病等の臓器障害を予防して患者の生命予後を改善することと,治療の過程で患者のQOLを損なわないことを挙げ,臨床的アプローチの方法を最新の情報に基づいて概説した.
羽生田俊常任理事は,高血圧症が動脈硬化により心臓・脳・腎臓・目といった全身の血管に異常を起こす疾患であることに触れ,高血圧症の診断を受けた場合,「かかりつけ医」から専門の眼科医を紹介してもらって,眼底出血等の異常の有無を検査する必要があるとした.
フロアとの活発な質疑応答の後,櫻井常任理事の閉会のあいさつで終了した.出席者は約五百名であった.
なお,このフォーラムの模様はNHK教育テレビ「土曜フォーラム」で放映される予定(放映日未定)になっている.
|