日医ニュース
日医ニュース目次 第1015号(平成15年12月20日)

第9回日本警察医会総会・学術講演会
自殺・孤独死等を討議

 第九回日本警察医会総会・学術講演会が,十月二十五日,宮崎市において宮崎県警察医会担当で開催された.
 警察医は,地域の警察署からの依頼で異状死体の検死・検案,留置人の健康管理,警察職員の産業医として警察行政に協力している.日本警察医会は,各警察医会の連携と親睦を強化し,職務上の問題を協議し,技能と知識の交流を深め,会員の業務の円滑な運営に寄与することを目的にしている.現在,団体加入は十道県五百四十三名,個人会員が十三都府県四十三名,計五百八十六名で組織の拡充を図っている.
 当日は,全国の警察医と県内各域の警察署員が百名以上参加し,熱心な討議が行われた.
 まず,渡部忍日本警察医会長(青森県)が,社会に貢献する警察医の重要性を力強く述べ,つづいて,教育講演と,十三題の一般講演発表が行われた.自殺,孤独死,突然死の問題,さらに,事例報告として,ドライアイスを使用した珍しい自殺例の発表が旭川方面本部刑事調査官からあり,現場の観察と疑問の解明の必要性を述べた.これからの社会情勢を考えると,ますます警察医の役割が増すものと思われる.
 なお,総会・学術講演会抄録の余部があるので,ご希望の方は宮崎県医師会まで連絡されたい.

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