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第1033号(平成16年9月20日) |
第48回社会保険指導者講習会
「精神障害の臨床」をテーマに開催

あいさつする植松会長
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第四十八回社会保険指導者講習会が,日医と厚生労働省の主催で,八月二十五と二十六の両日,「精神障害の臨床」をテーマとして,日医会館大講堂で開催された.
冒頭のあいさつで植松治雄会長は,情報化社会のなかで,ストレスから心のケアを必要とする人が増加し,精神医療の確保が重要であることを強調するとともに,「精神医療の分野における医学・医療の進歩は,目覚ましいものがあり,領域も複雑・広範である.医療提供者側も,絶えず新しい技術を学習して,精神医療を支えてきており,専門家との連携も重要な課題である」と述べた.
その後,坂口力厚生労働大臣(辻哲夫厚生労働審議官代読)のあいさつがあった.
つづいて,一日目の午前中に,「現代の精神科臨床」「Schizophrenieの呼称変更と偏見の打破」の二題,午後に「精神科診断・治療の進め方」「一般外来でみられる精神障害(うつ病,不安性障害ほか)」「精神科治療法の進歩―生物学的治療法(薬物,その他)」「統合失調症の診断と治療」の四題の講演があった.
二日目の午前中は,「精神科治療法の進歩―精神療法」「精神疾患はどこまで解明されたか」の二題,午後は「コンサルテーションリエゾン精神医学」「精神障害への社会・行政の取り組み」の二題の講演があり,それぞれ詳細な解説と質疑応答がなされた.
厚生労働省関係の講演では,麦谷眞里厚生労働省保険局医療課長より,「診療報酬体系の見直しと平成十六年診療報酬改定」について説明が行われた.今後の課題として,診療報酬調査専門組織を活用しつつ,中医協において,医療技術の適切な評価,疾病の特性や医療機関の特性に応じた適切な評価など,診療報酬体系の改革について引き続き検討を行うとした.また,次回診療報酬改定に向けての検討事項として,(1)慢性期入院医療の患者特性に応じた包括評価(2)入院時食事療養費の評価(3)後発品使用促進のための環境整備(4)IT化の促進(5)ドクターフィー,ホスピタルフィーの再編(6)老人診療報酬体系のあり方を検討すること―などを挙げた.
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最後に,櫻井秀也副会長が総括のなかで,「いわゆる混合診療と特定療養費制度」について説明した.規制改革・民間開放推進会議が意図している「いわゆる混合診療」の解禁は,医療の中へ市場原理を導入して,お金の有る無しによって,受けられる医療の内容を変えようとするものである.これが解禁されれば,保険診療が縮小し保険外診療(自費診療)が増大することとなり,国民皆保険制度が堅持できなくなることが大問題であるとした.また,特定療養費制度のなかの高度先進医療の保険適応の可能性についても言及し,選定療養を「アメニティ」「保険適応の前段階」「保険適応から除外」に分類し,解析した.
出席者は二日間で延べ八百十四名.
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