日医ニュース
日医ニュース目次 第1037号(平成16年11月20日)

日医
混合診療解禁に反対し,国民向けビデオを制作

「混合診療」について問題提起する頼近氏(ビデオより)
 
日医/混合診療解禁に反対し,国民向けビデオを制作

 櫻井秀也副会長は,規制改革・民間開放推進会議が目論んでいる,いわゆる混合診療の解禁に真っ向から反対する姿勢を,十一月二日の記者会見で改めて表明した(写真下).
 櫻井副会長は,「保険診療を縮小させ,自費診療を拡大させるような政策には,国民を私的保険に加入させて,アメリカ型の保険会社が医療を支配する世界を作りたいという狙いがある.お金のあるなしで公平な医療が受けられないことはおかしい」と主張.それゆえに,日本においては,お金のあるなしで受けられる医療に格差をつけることなく,国民だれもが平等に必要な医療が受けられる国民皆保険制度を維持するべきであるとした.
 加えて,国民医療推進協議会の地域運動に活用するために作成したビデオ,ポスター,チラシ等を同協議会参加の諸団体や都道府県・郡市区医師会等に配付して,国民に混合診療の解禁反対を訴えていることを説明した.
 次に,国民向け混合診療解説ビデオについて,田島知行常任理事が説明.
 ビデオは,「もしも,『混合診療』が解禁になったら…」というタイトルで,時間は約十三分間.ナビゲーターは頼近美津子氏(写真上).
 内容は,タイトルどおり,もしも混合診療が解禁になった場合の事例を,三つの寸劇((1)お金のあるなしで治療に差がつく(2)安全性・有効性に疑義が生じることが多い(3)民間保険での保障が必要となり,結果的にお金の有無に影響される)で収録,医師と患者さんと,その家族間での問題提起の形になっている.
 国民向けビデオは,都道府県・郡市区医師会はじめ関係団体に送付し,国民医療推進協議会の活動にも活用を呼びかけている.
(ビデオは,日本医師会ホームページで公開中(H.16.11.20現在 ※終了しました)

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