日医ニュース
日医ニュース目次 第1043号(平成17年2月20日)

視点

今年度の子ども予防接種週間実施に当たって

 今年も昨年に引き続き三月一日より一週間,全国で「子ども予防接種週間」を展開することになった.
 昨年は初回であったが,日本小児科医会の先生方を中心に全国約七千百医療機関の協力を得て,約一万三千名の子どもたちへの定期予防接種が実施できた.昨年はまた,実施日は,六日(土),七日(日)の二日間で,麻しんと風しんに重点を置くものであったが,曜日では土曜日が圧倒的に多く,約四分の三の一万名を占め,接種の種類では,日本脳炎が一番多く約四千名,次に三種混合(DPT)が約三千五百名,麻しん二千十六名,風しん千五百八十三名であった.
 実施後,種々の問題点が指摘されたが,日医・日本小児科医会・厚生労働省の三者で十分な検討を加え,改善して今年も実施することとした.
 その改善の主な部分は,第一に,実施主体である市町村との連携が不十分であった市町村の協力を得るために厚労省も主催側に入ったこと.第二は,保護者からの希望も多かった平日の夜間も十八時から二十時頃まで予防接種を実施することにしたこと.第三は,日本小児科医会からの要望もあり,任意接種についても,かかりつけ医との十分な話し合いのうえ実施することとしたこと.第四は,今年度より新たに「予防接種チェック表」を作成して,保護者にその必要性を解説するとともに,接種対象年齢,標準的接種年齢(推奨期間)を分かりやすく図示したこと,などを挙げることができる.今年度も,日医において予防接種に関するポスター等を作成・配布するほかに,新聞広告も実施してその普及・啓発に努めることとしている.
 また,予防接種実施医療機関の把握は,今回は医師会で一本化して把握し,日本小児科医会並びに都道府県および市町村にも情報提供する.
 なお,期間中の予防接種健康被害については,小児救急医療体制を整備し,万全を期するよう,厚労省医政局より各都道府県衛生主管部(局)へ協力依頼がなされた.
 実施期間については,種々意見のあるところであるが,保護者の予防接種への関心を惹起し,接種の推進を図るには,全国統一して期間を限定し,集中的に運動を展開することに意義があると考えている.また,その時期としては四月からの入園・入学に備え,保護者の子どもへの関心も高まっている三月が最適と考えている.
 さらに来年度より,地域での講習会等による普及啓発活動を積極的に展開していただくために,日医より都道府県医師会への支援を予定している.

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