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第1047号(平成17年4月20日) |

福岡県医師会長 竹嶋 康弘

今や勤務医師とか,開業医師とかの区別はなく,互いに渾然一体となって医療の質の向上と安全な医療の提供に努めているのが現状だと思うが,ただ一つ残念に思うことは,特に,勤務医の皆さんの政治離れである.
最先端の医学や医療技術も,また,国民にあまねく恩恵をもたらす医療も,文部科学省や厚生労働省の官僚の匙加減によって,どうにでも左右されるし,近年,もっと悪いことには,国の財政破綻のなかで財務省が具体的な医療施策にも介入してきたことである.ここでは,医学や医療は,もっぱら経済的視点からのみ捉えられ,医療の本質やあるべき姿についてはまったく論じられない.
混合診療の解禁や,株式会社の参入論議がそれである.ただ,昨年末に日医が主導した混合診療解禁阻止の国民的運動のなかでうれしかったのは,母校の出身教室の教授や教官をはじめ,全医師,ラボランティンを含む全職員が,こぞって,この反対署名運動に参加されたことである.医育機関での,このような医政への積極的な参加は,これまでに経験したことがない.これらの小さな灯が日医の活動に結集し,燎原の火のように広がっていくことを願ってやまない.
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