日医ニュース
日医ニュース目次 第1050号(平成17年6月5日)

禁煙活動推進東京大会
―国民の健康を守るために―

禁煙活動推進東京大会/―国民の健康を守るために―(写真)

 「禁煙活動推進東京大会―国民の健康を守るために―」(主催:東京都医師会,協力:東京都歯科医師会,東京都薬剤師会,東京都看護協会,東京都柔道接骨師会)が,五月十九日,日医会館大講堂で開催され,来賓として,保坂三蔵経済産業副大臣・参議院議員,中川雅治参議院議員,植松治雄会長・国民医療推進協議会長が出席した.
 冒頭のあいさつで,唐澤人東京都医会長は,「近年の少子高齢社会においては,国民が生きがいを持って暮らすことが求められているが,それには健康が必要不可欠.健康を守るための個人の取り組みには,周囲の人々との支え合いが大切であり,参加者全員で考え,禁煙運動の輪を広げていきたい」と語った.
 植松会長は,来賓あいさつで,「国民皆保険制度を守り,混合診療全面解禁を阻止すべく国民医療推進協議会を立ち上げたが,本協議会の目的は政治的運動ではなく,国民の健康を守ることにあり,医療全般についての国民運動として展開していきたい.その一環として,今回は健康被害が実証されている“たばこ”を取り上げ,禁煙運動を全国にお願いした.本日参加の皆様には,各地域で禁煙活動の中核になっていただきたい」と述べた.
 つづいて本題に入り,まず,鈴木聰男東京都医副会長による講演「喫煙の健康被害について―生活習慣病の改善を―」が行われた.鈴木副会長は,日医の禁煙推進活動が少しずつ成果を上げてきた過程を紹介し,さらなる対策として,(1)喫煙による健康被害の正確な知識の普及(2)未成年者に対する禁煙支援(3)受動喫煙の防止―が重要であると説明.また,喫煙者と非喫煙者の対立を生んでいるアメリカなどをまねるのではなく,協調を基礎とした日本独自の禁煙推進活動を展開するべきであると述べた.
 次に,神原赳東京都薬剤師会長,吉村知子東京都看護協会専務理事,工藤鉄男東京都柔道接骨師会長から,各団体の禁煙活動の取り組みが発表された.東京都歯科医師会からは,メッセージが寄せられた.
 最後に「国民の健康を守るためのアピール」を採択し,賛同の拍手のなか閉会となった.

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