日医ニュース
日医ニュース目次 第1054号(平成17年8月5日)

中医協の在り方に関する有識者会議
中医協改革の報告書がまとまる

中医協の在り方に関する有識者会議/中医協改革の報告書がまとまる(写真) 中医協の在り方に関する有識者会議の最終会合が,七月二十日,都内で開催され,「中央社会保険医療協議会の新たな出発のために」と題する報告書がまとめられた.
 この会議は,日医とは関係のない贈収賄事件を契機として設置され,二月から七回にわたり,中医協の改革について議論を行ってきた.
 報告書の内容は,(一)診療報酬改定に関する企画・立案の在り方との関係を含めた中医協の機能・役割の在り方,(二)公益機能の強化,(三)病院等多様な医療関係者の意見を反映できる委員構成の在り方,(四)委員の任期の在り方,(五)診療報酬の決定手続の透明化及び事後評価の在り方,(六)その他,医療の現場や患者等国民の声を反映する仕組みの在り方等―の六つの柱からなっている.
 当日の会議終了後,尾辻秀久厚生労働大臣と大森政輔座長は記者会見を行い,大森座長が報告書の概要を説明し,尾辻大臣が次のような「医師を代表する委員の選出方法について」と題する資料を示し解説した.
 (1)「医師を代表する五名の委員については,厚生労働大臣から,医師の職能を代表する団体である日本医師会に対して,被推薦者の取りまとめを依頼する」
 (2)「上記五名の委員のうち二名については,病院の意見を反映できる医師とし,その選出が,国民の目に見え,納得できるような形で行われるよう,厚生労働大臣から病院団体に対して,日本医師会に推薦名簿を提出するよう依頼する」
 (3)「日本医師会は,医師の職能を代表する団体として,病院及び診療所のバランス,医師の診療科のバランス等を考慮し,病院団体から提出された推薦名簿を添付したうえで,医師を代表する五名の委員全体の推薦名簿を提出する」
 (4)「病院の意見を反映できる二名の委員については,日本医師会は,病院団体の名を併記したうえで,推薦名簿の提出を行うこととする」
 これに対して,後日,櫻井秀也副会長は,「これまでも病院団体と十分に協議をし,中医協に意見を反映させている.日医会員の半分は勤務医で構成している点からも,中医協への対応は,何ら変わるものではない」と話した.
 日医が,翌日発表したコメントは下記のとおり.

中医協の在り方に関する有識者会議報告について

日本医師会

 昨日,中医協の在り方に関する有識者会議から「中央社会保険医療協議会の新たな出発のために」が報告された.この報告に対して日本医師会は以下のとおりコメントする.

  1. 当会とは関係のない一部の委員等による一連の不祥事があったことを受けて,既に中医協自身としては,国会で承認された公益委員の尽力により取りまとめられた「中央社会保険医療協議会全員懇談会了解事項」を昨年10月27日に公開の場で決定した.この了解事項にそって,中医協を運営することが重要であることは関係者了知のことである.しかるに,屋上屋を重ねるがごとく,中医協の在り方に関する有識者会議を設置し,中医協の見直し議論が始められたことは遺憾である.
  2. 日本医師会が有識者会議における説明の機会を求めたにもかかわらず,それに応ずることもなく,さらに,有識者会議の委員は毎週開催されている中医協の会議そのものを一度も見ることもなく,現場を理解しないままの単なる机上の議論に終始したことは真に残念である.
  3. 日本医師会は全医師を代表する団体であり,これまでどおり患者さんのために国民医療の推進に邁進していく所存であり,中医協に対する我々の姿勢に変化はない.

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