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第1055号(平成17年8月20日) |
社会保障審議会医療保険部会(7月29日)
食事・入院環境は,医療の重要な一環

社会保障審議会医療保険部会が,七月二十九日,都内で開催され,医療保険制度体系に関する改革(医療費適正化)について,討議が行われた.
冒頭,保険者側から,財政調整の拡大は,保険者機能を損なうとして,容認できないとの意見が出されたことに対して,松原謙二常任理事は,「厳しい経済状況を受け,やむを得ず失職する者の受け皿が国保となっているのであり,財政調整等により,働く者が働けなくなった者を助けるというのが保険の考え方だと思う」と意見を述べた.
また,医療費適正化の議論のなかで,介護保険における食費・居住費が,保険給付外・利用者負担とすることが決定されたことについて,松原常任理事は,「介護老人福祉施設などでは,患者さんがそこで長期間生活することが前提となっている.一方,医療の入院は,治療が終われば速やかに退院するので,全然意味合いが違っている.カロリー計算をして,必要な栄養を補給することも医療の重要な一環であり,介護保険とは質が異なるものである」と話した.
松原常任理事は,高額療養費の見直しについても,「患者さんは,病気になってしまった受難者であり,受益者負担という考え方はまったく納得できない」と,自己負担限度額の引き上げに強く反対した.
当日の部会では,星野進保部会長が医療保険部会の議論の進め方について,「われわれは,健康長寿を一番大切な基礎として議論し,その結果,医療が適正化されるなら良いという考え方である.内閣府などから出される医療費の伸びをGNPの伸びに合わせるという議論の代替案を出すようなやり方をすべきではない」と,部会の精神を確認する場面があった.
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