日医ニュース
日医ニュース目次 第1066号(平成18年2月5日)

第6回報道関係者との勉強会
小児の臓器移植の現状と問題点を協議

第6回報道関係者との勉強会/小児の臓器移植の現状と問題点を協議(写真) 日医は,第六回報道関係者との勉強会を,一月十八日に日医連の新霞ヶ関ビル研修室で開催した.今回のテーマは,「臓器移植」であった.
 冒頭,宮崎秀樹副会長のあいさつの後,櫻井秀也副会長が,日医の臓器移植の考え方について『脳死および臓器移植についての最終報告』(日医生命倫理懇談会報告書)などを使い,説明した.
 つづいて,青木清前日本生命倫理学会長,小柳仁東日本循環器病院長兼心臓血管センター長,佐地勉東邦大医療センター大森病院小児科教授,寺岡慧東京女子医大腎臓病総合医療センター外科教授,福嶌教偉阪大医学部附属病院移植医療部副部長の各講師が,小児の臓器移植の現状と問題点およびその解決策について考えを述べた.
 各講師からは,「日本の臓器移植の成功率は,欧米諸国に引けを取らない.現行の法体系では,国内で小児の臓器移植はできないが,今後は,真剣に対応を考えなくてはならない」という共通した見解が示された.
 佐地講師は,国連子どもの権利宣言,児童憲章,子どもの権利条約を示し,子どもの権利は守られるべきだとしたうえで,「日本小児科学会では,脳死臓器移植を治療法の一つとして容認する」提言を採択していることを紹介した.
 また,福嶌講師の説明では,例えば,ドイツまで臓器移植に行くと,空港などに設置する生命維持装置,航空機の占有スペースなど,海外渡航に要する費用は,少なくとも七千万円程度になるとのことであった.
 最後に,寺岡暉副会長が,「この問題は,各関係者が連携して解決しなければならない」とあいさつし,終了した.
 なお,第五回報道関係者との勉強会は,昨年十二月二十六日に行われ,一年の総括を含め,医療制度改革について日医役員と報道関係者との意見交換を行った.

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