日医ニュース
日医ニュース目次 第1067号(平成18年2月20日)

第13回ノバルティス地域医療賞贈呈式
地域住民に優しい地道な医療活動を顕彰

第13回ノバルティス地域医療賞贈呈式/地域住民に優しい地道な医療活動を顕彰(写真) 第十三回ノバルティス地域医療賞の贈呈式(主催:ノバルティス地域医療賞委員会,後援:日医)が,一月二十六日に都内で行われた.
 この賞は,住民に密着して医療活動に従事し,優れた功績を上げ,地域住民の保健衛生の向上のために,著しく貢献した日医会員を顕彰することを目的として,平成五年に設立されたものである.当日は,各都道府県医師会長から推薦された応募者のなかから,五名の会員が表彰を受けた.
 冒頭のあいさつに立った植松治雄会長は,「医療に期待されているのは,だれもが,安心し,安全で良質の医療が受けられることである.国民医療を守るための,日医の活動を理解していただくためには,地域住民に優しい地道な医療活動を継続していくことが一番大切なことだと思っている」と述べ,地域医療の重要性を強調した.
 つづいて,野中博常任理事による選考経過報告および受賞者功績紹介の後,表彰が行われた.
 今年度の受賞者と,その功績は次のとおりである.
■唐川正典(広島):五十年の永きにわたり,地域医療に多大な貢献をした.遠方地域からの往診依頼も断ることなく,昼夜を問わず広範囲に活動し,流行性感冒の発生時は,一日百件を超える往診に対応した.
■佐々木伸也(岩手):医療過疎地域での永年にわたる献身的な医療活動を行った.特に,釜石・大槌地域では,町立小学校の校医として地域の小児救急を支え,学校・小児保健に貢献した.
■篠原秀幸(愛媛):県医師会間のパソコンネット等のシステムを立ち上げ,パソコンを駆使して地域医療に貢献した.自身の医院でも“健康相談室”を併設し,地域医療に貢献している.
■宮里不二雄(沖縄):離島基幹病院の整備およびプライマリ医療とボランティア活動を行う.全日本トライアスロン宮古島大会では,十七年間にわたりボランティアで医療救急部を組織した.
■柳瀬恒範(三重):広範囲にわたり,地域医療と医師会活動に貢献した.旧一志郡嬉野町小原宇気郷診療所で,昭和四十五年から毎週木曜日にへき地診療を行った.

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