第1082号（平成18年10月5日）

厚生労働大臣に柳澤伯夫氏　副大臣に武見敬三氏らが就任

　自民党の安倍晋三総裁は，九月二十六日，衆参両院本会議での首相指名選挙で，第九十代首相に選出され，同日午後に安倍内閣の閣僚名簿を発表した．厚生労働大臣には柳澤伯夫衆議院議員（写真右，自民党・静岡県三区）が就任した．
　柳澤大臣は，昭和十年生まれの七十一歳．東京大学法学部を卒業後，大蔵省入省，内閣官房長官秘書官などを務め，その後，昭和五十五年の衆議院議員選挙で初当選を果たした．以来，国土庁長官，国務大臣（金融再生担当），金融担当大臣，自民党社会保障制度調査会副会長，自民党政務調査会会長代理，自民党税制調査会長などを歴任した．
　柳澤大臣は，「今までは，財務分野の仕事に携わることが多く，厚生労働分野については，いわば外から見てきたが，今回，直接厚生労働の仕事に携わることになった．社会保障の分野は，現在の財政状況から見て，いろいろな問題があると思っているが，この分野は，国民生活に密着しており，国民の関心も高く，重要な分野だと認識している．自分なりの経験に基づいて，微力ながら力を尽くしたい」と抱負を語った．
　なお，厚生労働副大臣には，武見敬三参議院議員（写真左）と石田祝稔衆議院議員が就任した．
　武見副大臣は，平成七年の参議院議員選挙で初当選以来，外務政務次官，参議院厚生労働委員会理事，参議院外交防衛委員長などを歴任，今回，労働担当の副大臣として厚生労働行政に携わることとなった．九月二十七日に記者クラブで就任あいさつを行った武見副大臣は，子ども・子育て応援プランの実現に強い意欲を示した．