日医ニュース
日医ニュース目次 第1097号(平成19年5月20日)

プリズム

生活習慣

 桜の下をピカピカの一年生が入学して数週間.子どもたちは毎日ワクワクして学校に行っていることであろう.「早寝・早起き・朝ごはん」は,生活習慣になっているだろうか?
 親の遊び,付き合いに子どもを連れ回したり,就業時間,生活サイクルから子どもとの接触時間が少なくなり,しつけ・教育に自信の持てない親の増加,家庭の教育力低下が指摘されている.帰宅時間の遅い父親が,子どもの生活習慣よりも親子の接触時間の方が大事と勘違いして,寝ている子どもを起こしたり,就寝時間を遅くしているケースもある.入学を機に生活習慣を見直すように声掛けをしたい.
 平成十八年度に教育基本法の改正が成立し,平成十九年度早々には小児のメタボリック症候群の診断基準が発表された.子どもの食生活,生活習慣の乱れの改善,けじめある正しい生活習慣の確立は,家庭の教育力に負う部分が多い.子どもにとって生活習慣は自分でつくれるものではなく,周囲環境(家族・家庭)から与えられるものである.
 二十世紀は物の時代,二十一世紀は心の時代と言われているが,われわれは園医,学校医,いわゆる“かかりつけ医”として,子どもから高齢者まで幅広く健康に関与している立場にある.また,子どもの体の健康だけでなく,心の健康についても,地域社会と共に家族・家庭を支援する立場にあり,診察室の外にも活躍の場を広げ,子どもたちを指導・支援する心意気が期待されていると思う.

(熊)

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