日医ニュース
日医ニュース目次 第1100号(平成19年7月5日)

日本医師会テレビ健康講座(福島県)
「安全安心な地域医療」をテーマに

小山福島県医師会長(中央),
中川常任理事(右)

 今年度初の「日本医師会テレビ健康講座―ふれあい健康ネットワーク」の収録が,福島県医師会ならびにテレビユー福島の協力のもと,六月二十三日にテレビユー福島のスタジオで行われた.
 本事業は,地域医療における地域医師会の役割を住民に理解してもらうことを目的として実施しているもので,今年度で十九年目を迎える.
 番組では,谷雄三福島県医師会副会長や実際に地域医療に携わる医師らがVTR出演し,医師不足のために病院が閉鎖され,近くの病院でお産ができなくなったり,勤務医が過重労働になっているなど,県内の深刻な状況を報告.それを解消するための取り組みとして,福島県立医科大学が実施している「ホームステイ型医学教育研修プログラム」や,県の「女性医師復帰支援事業」などが紹介された.
 小山菊雄福島県医師会長は,今年四月に県内の病院勤務医を対象にして行ったアンケート結果を基に,医師が診療以外の業務に時間を取られているなどの問題点を指摘.医師不足解消のためには,病院と診療所との機能分担が必要なのではないかと述べた.
 番組に出演した中川俊男常任理事は,今の日本は医師の絶対数が不足している状況にあると説明.その本質的な要因は,長期にわたる国の医療費抑制策にあるとして,医師の就業環境の改善のためにも財政的な措置が必要と訴えた.
 また,小山県医師会長からは,県医師会の取り組みとして,地元新聞社に提供している健康記事をまとめた冊子を県内の医療機関で無料配布していることなどの紹介があった.
 なお,番組は七月八日(日),テレビユー福島で午後四時半から三十分間放映される予定となっている.

このページのトップへ

日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved.