日医ニュース
日医ニュース目次 第1103号(平成19年8月20日)

日医 石井正三常任理事
新潟県中越沖地震の被災地を視察

石井常任理事(左)と
佐々木新潟県医師会長
 石井正三常任理事は,七月十六日に発生した平成十九年新潟県中越沖地震で大きな被害が出た新潟県の現地視察を行うため,七月二十六日,新潟県医師会館を訪問した.
 当日は,佐々木繁新潟県医師会長に,直接,日医からの見舞金を手渡したほか(写真),佐々木会長から被害状況ならびに県医師会の活動状況等について説明を受けた.
 佐々木会長は,日医の支援に対して,感謝の意を示すとともに,(1)刈羽郡総合病院と柏崎休日夜間急患センターが併設されて,日ごろから連携が取れていたため,自らも被災した地元医師会員も駆け付けて,地震発生直後から救急医療活動がスムーズにできたこと(2)日医が活動を依頼した石原哲先生(日医救急災害対策委員会委員,白髭橋病院長)が中心となって,約四十の救援チームの指揮を執ってくれたことから,災害医療対応が円滑に行われたこと(3)災害時の医療コーディネーターとして保健所長を選任していたが,現場の医療機関の把握は難しかったこと(4)日医の要請を受けたAMDAが,地元医師会および新潟県医師会とも連絡を取りながら,老人保健施設を拠点として活動したこと(5)今後の課題は,被災者の心のケアであること─などについて報告した.
 また,佐々木会長との会談のなかで,石井常任理事は,行政との調整を円滑に進めるためにも,災害が起こった場合には,県の災害対策副本部長に県医師会長が就任する仕組みをつくっておくことも考慮してはどうかとの提案を行った.
 なお,後日,佐々木会長が柏崎市を訪れ,日医からの見舞金を高桑正道柏崎市刈羽郡医師会長に手渡した.

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