日医ニュース
日医ニュース目次 第1104号(平成19年9月5日)

第7回日本糖尿病対策推進会議幹事会
推進会議のよりいっそうの活用を

第7回日本糖尿病対策推進会議幹事会/推進会議のよりいっそうの活用を(写真) 第七回日本糖尿病対策推進会議幹事会が,八月八日,今村聡常任理事の司会の下,日医会館で開催された.冒頭,唐澤人会長は,「糖尿病対策推進事業は,一歩一歩着実に前進している.医療を取り巻く環境は厳しいが,日ごろの取り組みの一つひとつが,国民の健康を守ることにつながっていくので,今後も努力していきたい」とあいさつした.
 引き続き,(一)日本糖尿病対策推進会議の構成団体,(二)平成十九年度事業―について審議が行われた.
 (一)では,日本歯科医師会を本推進会議の構成団体とすることが提案され,議論の結果,これを了承することとなった.なお,これに伴い,本推進会議規約は変更されることになる.
 (二)では,第六回幹事会(本年一月二十六日開催)で,その設置が了承されたワーキンググループ(以下WG)で議論した(1)日本糖尿病対策推進会議活動に関する評価(調査)の質問票(案)が提示されたほか,(2)糖尿病対策啓発資料等に関する審議結果が報告された.
 議論のなかでは,地域全体の糖尿病治療のレベルを向上させるためには,逆紹介など,病診連携・診診連携の実態を把握する必要があるとして,(1)の調査の対象を一般医と専門医に分けて実施してはどうかとの提案がなされた.また,(2)の啓発資料のテーマについては,近年,合併症として腎疾患が急増していることから,WGから提案のあった網膜症のほかに,腎疾患を検討してはどうか,との意見が出された.
 つづいて,(一)国の糖尿病対策と本推進会議の関係,(二)足チェックシートを活用した調査,(三)日本糖尿病対策推進会議資料の外部利用―等について,報告が行われた.
 (一)では,政府が取りまとめた「新健康フロンティア戦略」のなかで,本推進会議の活用が言及されたことを受け,厚生労働省「糖尿病等の生活習慣病対策の推進に関する検討会」の中間取りまとめ案のなかにも,本推進会議の活用が盛り込まれる予定である.さらに,都道府県等では,医療計画に基づく医療体制の構築等に本会議を活用することになっていることから,今後,その役割はますます重要になるとの説明がなされた.
 (二)については,事務局から啓発資料(ポスター・“足チェックシート”)の配布状況が報告されたほか,各地の医師会や糖尿病関連の研究会組織が,“足チェックシート”を利用して行っている神経障害の合併症の調査結果をフィードバックしてもらい,十一月ごろをめどに,その取りまとめを行いたいとの意向が示された.また,(三)については,出典を明記する等,使用に当たっての注意をホームページ上に掲載することで対応することとなった.

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