日医ニュース
日医ニュース目次 第1118号(平成20年4月5日)

日医定例記者会見

3月18日
第3回 日医に対する意識調査報告

 中川俊男常任理事は,「TV-CM広報開始以降の日本医師会に対する意識調査報告(第三回:二〇〇七年十一月)」について説明した.
 日医では,二〇〇六年十月から,「高齢者医療」「学校保健」「医師の心ない一言」の三テーマのTV-CM広報を開始,その直前から,日医に対する一般生活者の意識態度の変容を把握する目的で,定期的に広報・コミュニケーションの効果測定を行っている(第一回:二〇〇六年十月,第二回:二〇〇七年三月実施.別記事参照).
 第三回となる今回の調査は,全国千四十五サンプルの成人男女を対象に,日医の認知状況や日医への関心度などに関してインターネットで調査を行った(実施期間:二〇〇七年十一月十九〜二十二日).それによると,日医の認知状況は九三%で,前二回の調査とほぼ同じ.助成想起(広告画像を提示)による調査でのTV-CM認知状況は五〇%を超え(前回調査比三・三ポイント増),三テーマいずれの認知も前回より上昇した.
 日医に対する評価として,(1)関心度(2)期待度(3)信頼度(4)役立ち度─の変化を見ると,調査を重ねるごとに上昇しており,特に,信頼度(第一回調査比七・七ポイント増),役立ち度(同十一・四ポイント増)の伸びが大きい.TV-CM認知の有無による「認知者」と「非認知者」では,(1)〜(4)のいずれでも十ポイント前後の差がある.
 また,日医の活動に対する関心度では,「医療事故の防止」が前二回同様最も高く,次いで高い「地域医療における活動」「高齢化社会への対応」は,ここ一年間での関心度の高まりが顕著であった.
 性別・年代別では,ほぼすべてで前回に比べてスコアは上がっているが,特に四十歳代女性での関心度と期待度の上昇が大きい.第一回調査と比べ,男女とも役立ち度のスコアは約二倍に,信頼度のスコアは,男性で一・五倍(三十歳代では約三倍),女性で約二倍に伸びている.
 これらについて,同常任理事は,「少しずつだが,確実に日医のイメージアップが図られてきており,TV-CMの効果も着実に表われてきているのではないか」と述べるとともに,この結果は,新聞の全国紙を使った意見広告など,すべての広報活動を含めての効果だとの考えも示した.さらに,昨年十二月から放映を開始した,新しいTV-CM(「小児救急医療」「長期療養病床」など)の効果については,五月に実施予定の第四回調査を待ちたいとした.

このページのトップへ

日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved.