 |
第1134号(平成20年12月5日) |
第39回全国学校保健・学校医大会
「みつめよう子どもの健康と未来」をメインテーマに開催

第三十九回全国学校保健・学校医大会(日医主催,新潟県医師会担当)が,十一月八日,「みつめよう子どもの健康と未来」をメインテーマとして,新潟市内で開催された.
本大会は,学校医の全国規模の研究協議の場として,昭和四十五年の第一回秋田大会以来,都道府県医師会の協力のもと,各地域において開催しているものである.
当日は,午前に四つの分科会(「からだ・こころ(1)」「からだ・こころ(2)」「耳鼻咽喉科」「眼科」)が開かれ,メインテーマに関連した研究発表が,それぞれ行われた.
つづいて,都道府県医師会連絡会議が行われ,次期担当県を広島県医師会とすることを決定.午後には,まず,開会式と表彰式が行われた.
開会式であいさつした唐澤 人会長は,われわれ医師には,児童生徒の抱える問題が多様化し,深刻さを増すなかで,これまで以上に緊密かつ活動的な連携体制を構築することが求められているとし,参加者に対して,「学校医活動の重要性を再認識してもらい,児童生徒の健康管理の充実のため,より一層の活動をお願いしたい」と述べた.また,表彰式では,関東甲信越地区で,永年にわたり学校保健活動に貢献した学校医(十名),養護教諭(九名),学校関係栄養士(八名)に対して,唐澤会長から表彰状が手渡された.
引き続き,「よりよい子どもの健康環境をめざして」をテーマとしたシンポジウムが行われた.
(一)「学校医と取り組む学校保健活動」では,田中和子新潟市立亀田西小学校養護教諭が,学校医と連携して行ってきた活動(禁煙教育,むし歯・歯周病予防教育等)を報告.学校医との良好な関係を築くことの重要性を指摘するとともに,学校医に対して,学校に気軽に足を運んで欲しいと呼びかけた.
(二)「子どもの食生活状況と栄養教諭のかかわり」では,曽根有佳里新潟市立小須戸小学校栄養教諭から,(1)新潟県では,給食管理,食育指導の重要性を認識して,栄養教諭を小・中・特別支援学校に三十名配置していること(2)朝ごはんを一緒に食べる活動を通じて,生涯を健康で過ごせる子どもの育成に力を注いでいること─などの紹介があった.
(三)「産婦人科からみた思春期の心と身体」では,佐々木綾子村上保健所長が,初交年齢の低年齢化,十代の妊娠中絶,性感染症の増加の最大の要因は,正しい知識の不足にあると指摘.子どもたちへの性の指導は,家庭・学校・地域で役割分担をしながら,年齢・発達段階に応じた内容で,繰り返し実施することが必要であるとした.
(四)「新潟県における学校医活動の現状」では,石田央新潟県医師会理事が,学校と学校医の関係はおおむね良好であること,学校医が特別に注意している疾患は,アレルギー疾患,生活習慣病,メンタルヘルス等であることなど,県医師会の学校保健委員会が,本年四月に実施した学校医の実態・現状に関する調査結果を報告した.
総括発言した内田健夫常任理事は,子どもたちが抱えているさまざまな課題に対応していくためには,今後,専門学校医の活用が重要になると指摘.また,文部科学省が行っている「子どもの健康を守る地域専門家総合連携事業」が全国的に展開され,拡充していくことへの期待感を示した.
そのほか,当日は,花ケ前盛明居多神社宮司による特別講演「直江兼続と『天地人』」などがあり,大会は盛会裏に終了した.
|