日医ニュース
日医ニュース目次 第1136号(平成21年1月5日)

第44回アジア大洋州医師会連合(CMAAO)マニラ中間理事会開催される
宝住副会長らが出席,岩砂副会長は台湾医師会も訪問

第44回アジア大洋州医師会連合(CMAAO)マニラ中間理事会開催される/宝住副会長らが出席,岩砂副会長は台湾医師会も訪問(写真) 第四十四回アジア大洋州医師会連合(CMAAO)中間理事会が,二〇〇八年十一月二十二〜二十四日まで,フィリピンのマニラで開催された.
 日医からは,宝住与一・岩砂和雄(CMAAO理事代理)両副会長,碓井静照理事ならびに内田健夫・石井正三(CMAAO事務総長)・今村聡各常任理事が出席.そのほか,香港,インド,インドネシア,韓国,マレーシア,ニュージーランド,フィリピン,シンガポール,スリランカ,台湾,タイ,ミャンマー(オブザーバー参加)の各医師会から,総勢四十名が参加した.
 中間理事会は,二十二日の歓迎レセプションで始まり,二十三日の開会式では,武見太郎記念講演が開催された.二〇〇八年は,CMAAOの初会合から五十年という節目の年に当たることから,その設立に多大な尽力をした故武見太郎元会長の子息である武見敬三ハーバード大学公衆衛生大学院客員研究員が,CMAAOの過去・現在・未来について講演した(写真上)
 同日午後には,理事会が開かれ,石井事務総長が,CMAAOの一年間の活動報告を行った.また,岩砂副会長が,日医の最近の国際活動として,日本人のブラジル移民百周年記念医学大会および韓国医師会百周年記念行事への参加,国際保健検討委員会の新規立ち上げ等について報告した.
 二十四日のシンポジウムでは,“Global Warming An Alarming Phenomenon, What Shall We Do?”がテーマとして取り上げられ,今村(聡)常任理事が,「『人類生存』に甚大な影響を及ぼす『地球温暖化』問題への取り組み」と題して講演した.
 理事会では,主に,(1)今後のCMAAOの方向性,あり方を,石井事務総長ほか,会長,次期会長,議長,財務担当等による特別委員会を立ち上げ,検討する(2)常設委員会で,必要に応じて小委員会を立ち上げ,CMAAO会議前日,あるいは世界医師会(WMA)総会期間中に議論を詰める(3)情報発信ツールの一つとして,ウェブサイトの効率的な活用を検討する(4)禁煙問題など,特定の課題についても常設委員会を立ち上げ,継続的に議論する─などが提案され,承認された.また,ミャンマー医師会からの新規加盟申請を承認し,来年の総会に付託することになった.
 今後は,二〇〇九年第二十六回総会がインドネシアのバリ(シンポジウムのテーマは「経済問題と健康問題」)で,二〇一〇年第四十六回中間理事会がマレーシアのクアラルンプールで,二〇一一年第二十七回総会が台湾の台北で開催される予定である.
第44回アジア大洋州医師会連合(CMAAO)マニラ中間理事会開催される/宝住副会長らが出席,岩砂副会長は台湾医師会も訪問(写真) 一方,岩砂副会長は,中間理事会に先立って,十一月十九〜二十一日の三日間,台湾・台北市の台湾医師会を訪問した(写真右)
 今回の訪問は,台湾医師会長の李会長の招待を受けたもので,両国の医療ならびにCMAAOの活動などに関して,同医師会の李会長や呉運東前会長などと意見交換を行い,アジア大洋州地域の声をCMAAO加盟医師会の活動を通して世界に反映させていくことの重要性を再確認した.また,李会長からは,日医がCMAAOの事務局として活動していることに感謝の意が示された.
 さらに,岩砂副会長は,衛生署疾病管理局を訪問.台湾を含め全世界の感染症を中心としたデータの収集・監視を二十四時間体制で実施している現場の視察を行った.

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