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第1162号(平成22年2月5日) |

「戦略」って,何でしょう?

年末に珍しく,テレビの歴史ドラマを連続で見てしまいました.
題名は「坂の上の雲」.ご覧になられた方も多いでしょう.当代きっての名優陣の演技に思わず引き込まれつつ,そこでふと本筋には関係の無い原作のエピソードを思い出しました.
それは秋山好古が陸軍大学校の教官であった時,授業で生徒より「戦略とは,何ぞや?」と問われた彼は,無言で窓に近付き,固めた拳で即座に窓ガラスを貫いて,粉々に割ったそうです.そして一言,「これが戦略である」…….もしかしたら,若干の説明が原作でなされていたかも知れませんが,記憶にありません.多分好古の教えをあまり良く理解出来なかったのでしょう.
ただそれ以後「戦略」と言う言葉が使われる状況が気になっています.たとえば「日本の外交戦略」「米国の戦略空軍」そして「国家戦略室」などですが,今ひとつ理解が足りないのは,私だけでしょうか.狭い日本に住まっては,三次元的かつ時間的に広範な企画調整能力を問われることが少なく,親戚付き合いの延長のような社会では,短期的な思い付きや情緒的判断で事が解決出来る場合も多いのかも知れません.
それでも自然現象から政治,戦争まで地球規模で影響が拡大する現代では,年少より「戦略的」な考え方を学び,経験するカリキュラムが教育や社会の場にあっても良いのではないかと思う昨今です.
(美)
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