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第1164号(平成22年3月5日) |
第3回日本糖尿病対策推進会議総会
わが国の糖尿病対策を多角的に検討

第三回日本糖尿病対策推進会議総会が二月七日,日医会館大講堂で開催された.
冒頭,日本糖尿病対策推進会議(以下推進会議)会長としてあいさつした唐澤 人会長は,わが国の糖尿病患者は加速度的に増加してきており,その対策の推進が最重要課題になっているとするとともに,参加者に対して,「本日の議論を踏まえ,引き続き,糖尿病対策に取り組んで欲しい」と呼び掛けた.
会議では,まず,西村理明東京慈恵会医科大学講師が,日医会員を対象として実施した「日本糖尿病対策推進会議の活動に関するアンケート調査」の結果を報告.今後の課題として,無床診療所における栄養指導の実施の普及ならびに推進会議自体や『糖尿病治療のエッセンス』(推進会議作成)の認知度を高めることなどを挙げた.
今村聡常任理事は,都道府県での平成二十一年度糖尿病対策推進事業の取り組み状況を説明し,学校保健会やマスコミなど,参加団体を広げて活動している地域も増えていると述べた.また,当日の幹事会で,日本腎臓学会が推進会議の構成団体になることが承認され,それに伴い組織編成を改めたこと,推進会議として,(1)小児2型糖尿病の啓発ポスターの作成(2)尿中アルブミン調査の実施─を予定していることを報告した.
事例報告では,篠宮正樹千葉県医師会理事が,全県共用の地域医療連携パスを作成し,患者に一貫した医療を提供している千葉県の取り組みを紹介.今後については,「連携マップの作成」「連携コーディネーターの養成」「市民への啓発」が課題になるとした.
金子至寿佳高槻市赤十字病院糖尿病・内分泌・生活習慣病科部長は,高槻市医師会の主導で作成された地域連携クリティカルパスを用いた連携システムの概要を説明.今後は,「さらなるパスの活性化やデータベースの電子化等に取り組んでいきたい」と述べた.
「小児2型糖尿病の実態と今後の課題」では,雨宮伸埼玉医科大学病院教授が小児2型糖尿病の特徴を概説するとともに,近年その発症年齢の若年化が見られることを紹介.また,現代の日本では,妊婦の過度な食事制限により,低出生体重児が増えているが,それらの子どもに2型糖尿病患者が多く見られることから,注意が必要だと指摘した.
糖尿病神経障害の実態に関する調査結果については,菅原正弘日本臨床内科医会常任理事が,「足チェックシート」(推進会議作成)を用いて,糖尿病患者に実施した調査の解析結果を紹介.本調査により,「足の症状や外観異常を定期的に診察すること」「アキレス腱反射や振動覚検査等の機能検査などを定期的に実施すること」が糖尿病の合併症を防ぐ対策の一つとして有効であることが明らかになったとして,その定期的な実施を求めた.
その後は,フロアからの質問や要望に対して,当日の発表者との間で活発な意見交換が行われ,岩砂和雄副会長の総括により会議は終了となった.
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