日医ニュース
日医ニュース目次 第1164号(平成22年3月5日)

世界医師会(WMA)主催
「プラセボに関する会議」に石井常任理事が出席

世界医師会(WMA)主催/「プラセボに関する会議」に石井常任理事が出席(写真) 石井正三常任理事は,二月一〜三日まで,ブラジルのサンパウロで開催された世界医師会(WMA)主催の「プラセボを使用した臨床試験に関する倫理」会議に畔柳達雄参与とともに出席した.
 WMAは,二〇〇八年のWMAソウル総会で,ヘルシンキ宣言(人間を対象とする医学研究の倫理的原則)の大幅な改訂を行い,一定の条件の下であればプラセボ(疑似薬)の使用を認めることを含めた改訂案を多数決(四分の三以上)で採択し,改訂版を作成した.その際,いわゆるプラセボに関する議論は,人間を対象とする臨床研究にプラセボを使用すべきか否かという,医の倫理の根幹にかかわる問題であることから,議長裁定による継続審議となり,作業部会で検討が続けられてきた.
 今回の会議は,プラセボ使用における被験者の人権などに関連する課題について,各国医師会および世界の関連組織からの意見を聴取し,WMAとして,この問題に関する方針策定のための機会とすることを目的として開催されたものである.
 会議には,作業部会の委員とFDA(米国食品医薬品局)やCIOMS(国際医学団体協議会),海外の大学医学部などから約四十名の専門家が参加して,三日間にわたり,活発な討議が行われた.
 石井常任理事は,作業部会の委員として参加し,二日目の国際関連組織代表者のパネルでは,座長を務めた.
 この会議の成果は,WMA加盟国に送付されるとともに,今年五月のWMA中間理事会で報告,検討されることになっている.

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