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第1223号(平成24年8月20日) |
「心に残る医療」体験記コンクールサブイベント
「親子で考えよう子どもの医療─アトピーなどアレルギー疾患を通して─」を開催

「心に残る医療」体験記コンクールサブイベントが「親子で考えよう子どもの医療―アトピーなどアレルギー疾患を通して―」をテーマとして,日医と読売新聞社との共催により七月二十五日,都内で開催された.
本サブイベントは,今年度三十一回を迎える「心に残る医療」体験記コンクール開催に当たり,コンクールの意義を広く伝え,応募促進を図ることを目的とするとともに,新たな第一歩を踏み出したことを記念し,初めて行われたものであり,当日は,読売新聞紙上及び本コンクール公式ホームページ上から事前に参加応募のあった,子どもと保護者ら約百五十名の参加者でにぎわった.
初めにあいさつした,横倉義武会長は,「過去に本コンクールの審査委員を務めたことがあるが,応募作品は素晴らしい作品ばかりだった.医療とは,医師と患者が共同して取り組むものであり,医師と患者さんの信頼関係が重要であるが,本コンクールがその構築に少しでも役立つことを期待したい」と述べた.
引き続き,アレルギー疾患の経験を綴った,本コンクール第二十八回一般の部入選作品「いつかの神様」(箭内香菜子さん作)及び同第二十三回小学生の部最優秀賞受賞作品「かゆいかゆいはもうすぐそつぎょう」(中澤珠緒さん作)の朗読が,本コンクール最終審査委員でもある俳優の竹下景子氏により行われ,その後,竹下氏,前述の受賞者二名,江藤隆史東京逓信病院皮膚科部長,石川広己常任理事による座談会が行われた.
座談会では,アレルギーの専門医である江藤部長が,「少しでもかゆみを抑える環境を整え,医師の指示の下で,薬を恐れずきちんと治療を行うこと」等,症状を改善するポイントを解説.石川常任理事は,「アレルギーは長く付き合う病気.アレルギー等の症状で子どもの生活が窮屈にならないよう,かかりつけ医に相談しながら保護者はしっかりサポートをしてあげて欲しい」と会場の保護者へ呼び掛けた.
その後,事前に寄せられた質問や相談,会場からの質問に対し,回答を行い,イベントは盛会裏に終了.更に終了後には,江藤部長,石川常任理事が会場に残り,アレルギー疾患に不安を持つ親子らに対して,個別の相談会も行った.
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