日医ニュース
日医ニュース目次 第1242号(平成25年6月5日)

安全・安心な保健医療福祉の環境整備を目指し「日本医師会電子認証センター」を設置

 日医は五月十四日に開催された第二回理事会において,「日本医師会電子認証センター」を日医内部の付属機関として,設置することを決定した.
 情報技術(IT)の進展が急速に進む中で,保健医療福祉分野においても,ITを用いた情報の連携が進められており,国民に対しても,自身の健康情報を提供することにより,医療者の負担軽減や国民の医療に対する満足度や医療の質の向上を図る取り組み等が検討されている.
 その一方で,ITの持つ特性から,ネットワーク回線を用いた非対面での情報のやりとりや,医療に関わる電子文書の信ぴょう性の確保など,セキュリティや個人情報保護の面から,拙速なIT化を疑問視する声が挙がっているだけではなく,現実の世界においては,「なりすまし医師」の問題が社会問題化してきている.
 こうした状況を受けて,国やIT産業界は,さまざまな施策やサービス提供を進めているが,日医は従前から,ITにおける「光と影」を指摘するとともに,日本における医師を代表する団体として,安全・安心な保健医療福祉の環境を整備するべく取り組みを進めてきた.
 本センターは,その取り組みの中でも,最も基盤となる保健医療福祉分野の国家資格を,ITの世界や現実の世界の上で証明することを国や企業の干渉を受けない日医の自律的な機能として実施することを目的として,設置したものである.
 その主な事業は,(一)医師資格を証明する電子証明書(ICカード)の発行事業,(二)認証局を活用するセキュリティを確保した医療IT基盤の整備事業─の二つ.
 具体的には,(一)として,「電子証明書の発行に係る登録,審査業務」「登録個人情報の管理,メンテナンス,安全管理」「地域や病院における審査局の設置支援業務」「ポータル機能の提供」等を,また,(二)として,「医療ドキュメントのe─文書法対応のための,電子署名環境の整備」「日本医師会医療認証基盤(シングルサインオン基盤)の導入促進による標準的なログイン基盤の整備」「生涯教育ポイント管理システムの提供」等を,それぞれ行うこととしている.
 なお,カード発行に際しては,実際に医師であることを証明する仕組みであるため,厳格な審査が必要となることから,審査部分について,医師個人と最も距離の近い地域医師会の協力を頂く予定としている.

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