日医ニュース
日医ニュース目次 第1263号(平成26年4月20日)

日医定例記者会見

3月26日・4月2日
フィリピン台風被害に対する支援について

日医定例記者会見/3月26日・4月2日/フィリピン台風被害に対する支援について(写真) 横倉会長,今村定臣常任理事は,昨年十一月八日にフィリピンに上陸した台風三十号の被害に対する支援について説明した.
 同常任理事は,日医では,昨年現地で緊急支援活動を行っているAMDA(※)に,五百万円の支援金を送付した後も,フィリピン医師会と連絡を密に取りながら現地の状況を調査し続け,被害が非常に甚大で更なる支援が必要であると判断し,昨年十二月に全国の医師会及び日医会員に支援を依頼したことを報告.
 支援金は,三月十四日現在で総額一千二百六十五万三千二百二十円集まり,三月十八日に開催した第十二回理事会において,現地で支援活動を行っているAMDAに一千百六十五万三千二百二十円,更に,レイテ島タクロバン市と友好親善都市であり,医療チームの派遣等を行っている,広島県の福山市医師会に百万円を配賦することを決定したと述べた.
 また,支援金は,三月末まで受け付けており,今後,寄せられた支援金は,原則としてAMDAに支出するとの考えを示した.
 当日の会見で横倉会長は,会見に同席した高野繁日本眼科医会長,石橋達朗日本眼科学会理事長,加藤圭一宮城県眼科医会副会長らを紹介し,三団体が民間企業と連携して行った海外への医療支援活動を高く評価.
 高野日本眼科医会長は,台風被災後に現地視察を行い,現地の被災状況を見た上で,東日本大震災後に宮城県で眼科診療に利用している“ビジョンバン(眼科医療支援車両)”を派遣することを計画したことなどを説明.
 加藤宮城県眼科医会副会長は,“ビジョンバン”の輸送手段を探す中,民間企業の協力によりフィリピンへの輸送が可能となり,現地眼科医の協力を得ながら,十日間で千九百二十二名の診療を行ったことなどを報告した.

※AMDA:The Association of Medical Doctors of Asia
 1984年8月に設立.災害や紛争発生時に,医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開.世界30カ国にある支部のネットワークを活かし,多国籍医師団を結成して支援活動を実施している.

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