日本の医療保険制度の優れた特徴

いつでも、誰でも、平等に
医療を受けることができる……。
これは日本に国民皆保険
制度があるおかげです。
皆さんが持っている保険証は、
医療サービスを受けるための証明書。
身近すぎて意外に知らない、
国民皆保険制度について
理解を深めましょう。

当たり前すぎて気付かない
いつでも、誰でも
受けられる医療

日本の医療システムは、安心して医療を受けられるように国民全員が公的医療保険に加入し(家族も加入者の扶養家族としてカバーされる)、一人ひとりが保険料を出し合い、助け合うことによって支えられています(国民皆保険制度)。
患者さんは保険証1枚さえあれば医療機関を自由に選ぶことができ(フリーアクセス)、窓口負担だけで診療や薬の給付など、必要な医療サービス(現物支給)を平等に受けることができます。

日本の医療保険制度の3つの優れた特徴

国民全員がいつでも必要な医療を受けられるよ。
国民皆保険
アメリカなど、無保険の国民がいる国も多い中で、日本ではすべての国民が公的な医療保険に加入している
フリーアクセス
何の制限も受けずにどこの医療機関でも、どの医師にも自由に診てもらえて医療サービス(治療)が受けられる。世界には登録した医療機関を最初に受診しなければならない国もある
現物(医療サービス)
給付
診察を受け注射や手術、また薬を投薬されることなど、医療を窓口での一部負担金のみで受けられる

その他の公的制度や仕組み

日本の医療保険制度には高額療養費制度(図1-1)や、その他の公的制度として、母子健康手帳など、世界に誇れるさまざまな制度や仕組みがあります。
高額療養費制度は入院などで医療費が高額になった場合、家計に対する医療費の自己負担が過重なものとならないよう、月ごとの自己負担限度額を超えた金額を支給する制度です。
図に示した例では、医療費が100万円かかったとしても、この制度があるおかげで実際の自己負担額は月額8万7,430円で済むことになります。

図1-1 高額療養費制度

母子健康手帳は、市町村から届けを出した妊婦に対して、交付される手帳のことです。
この手帳は、妊婦健康診査や乳幼児健康診査をはじめとする母子保健サービス(自治体によりサービスの内容は異なる)や予防接種の状況などが記録でき、生涯にわたる健康づくりの基盤となる胎児期から乳幼児期の健康管理に役立つツールとして活用されており、世界でもその普及が進められています。