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<小学生の部> 優秀賞
「手は心の太陽」


南部 篤司(宮城県)

 3年前、おじいさんが心臓の病気で旅立った。ぼくは、小学4年生になります。

 安心して、痛みもやわらぐ。手のぬくもりは、心をポカポカにしてくれます。

 小学1年生まで扁桃腺炎を繰り返し、40度の高熱に苦しみ、ツバも飲みこめない痛み。病院の薬を飲み、熱を下げる座薬を入れてもらっても、なかなか熱が下がらない。

 痛くて、苦しくて、声をだすことができない。涙が止まらなかった。つらい日、

 「大丈夫だからな」

 と、背中をさすり声をかけて、安心させてくれた。おじいさんの大きな手を握り、眠りについた日のことが、今でも心によみがえる。おじいさんは、ぼくの心の太陽です。

 ぼくが、生まれてから誰よりも手をかけて成長を喜んでくれた、おじいさんは拡張型心筋症を患い入院しました。

 お見舞いに行くたび、食事することができなくなって、握手する手は大きな手ではなくなっていった。そして、目を閉じている時間が長くなっていく。

 おじいさんを見ていると、涙が止まらなかった。

 「お孫さん来てくれたね」

 看護師さんの明るい声に、うなずくおじいさん。

 「おじいさんは、がんばっているのよ。目を閉じていても、声が聞こえているから、話しかけてあげて」

 看護師さんは、ぼくの手を握り笑顔で教えてくれた。

 「おじいさん。また、一緒に遊んでね」

 ぼくは、元気になってもらいたい、そう願いをこめて、手を握りしめた。

 すると、おじいさんは、うなずきながら涙を流した。

 1週間後、大好きなおじいさんは、長い眠りにつきました。

 今、自信を持って自分の考えを言えるのは、あの時、「おじいさん。また、一緒に遊んでね」と、伝えることができたからです。

 一生けん命に治療をして、明るく声をかけてくれた、お医者さん、看護師さんに励ましてもらい、おじいさんは生きる勇気をもらったと、ぼくは実感しています。

 ありがとうございました。

 太陽の温かさを感じると、おじいさんの手のぬくもりを思い出す。困った時、苦しい時、悲しい時、ぼくの心をポカポカにしてくれた。

 「人の命は、一人では助けられない。多くの人の力が必要だ」。夏休み、普通救命講習会へ、お父さんと一緒に参加した。倒れて苦しんでる人がいたら、大きな声で周りの人に協力を求め、呼吸を目でみて、耳できいて、手を当て確認する。両手を心臓に当て、力強く心臓マッサージをすることを学びました。

  安心を与えられる救急救命士になりたい。