白クマ
日医白クマ通信 No.1014
2008年9月30日(火)


日本医師会・四病院団体協議会懇談会
「医学部定員増などについて意見交換」

四病院団体協議会懇談会


 日本医師会・四病院団体協議会懇談会が、9月24日、日医会館で開催された。

 日医からは唐澤人会長、竹嶋康弘副会長、飯沼雅朗・藤原淳・内田健夫・三上裕司各常任理事が、四病協側からは山本修三日本病院会会長、西澤寛俊全日本病院協会会長、豊田堯日本医療法人協会会長、鮫島健日本精神科病院協会会長らが出席した。

 当日は、(1)医学部定員増、(2)「医師確保のための実態調査」の実施、(3)「四病院団体協議会メディカルスクール検討委員会報告書(案)」、(4)その他―について、協議が行われた。

 (1)では、医学部の定員が「経済財政改革の基本方針2008」を踏まえ、平成21年度から国公私立合計で8,560人程度に増員される見通しとなっていることについて、教育環境整備のための継続的な財政支援の重要性が強調された。また、単なる定員増では地域偏在の問題は解決しないとの指摘があり、医師派遣のあり方についても意見が交換された。

 (2)では内田常任理事が、日医が実施する「医師確保のための実態調査」の調査票について説明。全都道府県医師会と臨床研修プログラムに参加する病院、一般病院、精神科病院の、医師の充足状況や医師数の動向などを調べるためのもので、四病協としても協力することが確認された。

 (3)では四病協から、メディカルスクール創設についての議論のたたき台として「四病院団体協議会メディカルスクール検討委員会報告書(案)」が示された。日医からは、現行の医学部教育とダブルスタンダードになることや、医師の質の確保、財源の問題について慎重な意見が出され、今後、検討していくこととされた。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第一課 TEL:03-3946-2121(代)


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