白クマ
日医白クマ通信 No.1510
2012年3月1日(木)


定例記者会見
「被災者の心的影響を考え、津波の映像等の自粛を要望」
―石川常任理事

定例記者会見


 石川広己常任理事は、東日本大震災から1年が経過しようとしている中、マスコミ各社で発災時の映像等が報道されることを想定し、2月29日の記者会見でメディアに要望書を提出することを公表した。

 要望書では、発災から1年が経過しようとしているが、被災地住民の精神的なダメージは未だに癒されていない状況であると報告。津波の映像等は、当時の場面を想起するなど、精神衛生的に好ましくない影響を及ぼす可能性があると指摘し、震災関連の番組を放送する際には、津波の映像等の可能な限りの自粛など、大きなトラウマを持つ被災者や小さな子どもとその家族への格段の配慮を求めている。

 石川常任理事は、申し入れ書を3月1日付で、放送倫理・番組向上機構、日本放送協会(NHK)、民放連、キー局放送審議会等に送付すると述べ、さらに、3月5日に開催される被災地健康支援連絡協議会の議題としても取り上げることを表明。再度検討し、合意に至れば被災者健康支援連絡協議会として要望書を提出する意向を示した。

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