白クマ
日医白クマ通信 No.1570
2012年8月1日(水)


「心に残る医療」体験記コンクールサブイベント
「親子で考えよう子どもの医療―アトピーなどアレルギー疾患を通して―」を開催

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 「心に残る医療」体験記コンクールサブイベントが「親子で考えよう子どもの医療―アトピーなどアレルギー疾患を通して―」をテーマとして、日医と読売新聞社との共催により7月25日、都内のホテルで開催された。

 本サブイベントは、今年度31回を迎える「心に残る医療」体験記コンクール開催に当たり、コンクールの意義を広く伝え、応募促進を図ることを目的とするとともに、新たな第1歩を踏み出したことを記念し、初めて行われたものであり、当日は、読売新聞紙上及び本コンクール公式ホームページ上から事前に参加応募のあった、子どもと保護者ら約150名の参加者で賑わった。

 はじめにあいさつした、横倉義武会長は、過去に自身が本コンクール審査委員を務めたことに触れ、「応募作品はすばらしい作品が多く、医療とは、医師と患者が共同して取り組むものであり、医師と患者さんの信頼関係が重要であるが、本コンクールがその構築に少しでも役立つことを期待したい」と述べた。

 引き続き、アレルギー疾患の経験を綴った、本コンクール第28回一般の部入選作品、「いつかの神様」(箭内香菜子作)及び同第23回小学生の部最優秀賞受賞作品、「かゆいかゆいはもうすぐそつぎょう」(中澤珠緒作)の朗読が、本コンクール最終審査委員でもある俳優の竹下景子氏により行われ、その後、竹下氏、前述の受賞者2名、江藤隆史東京逓信病院皮膚科部長、石川広己常任理事による座談会が行われた。

 座談会では、アレルギーの専門医である江藤部長が、「少しでもかゆみを抑える環境を整え、医師の指示の下に、薬を恐れずきちんと治療を行うこと」等、症状を改善するポイントを解説。石川常任理事は、「アレルギーは長く付き合う病気。アレルギー等の症状で子どもの生活が窮屈にならないよう、かかりつけ医に相談しながら保護者はしっかりサポートをしてあげて欲しい」と来場の保護者へ呼び掛けた。

 その後、事前に寄せられた質問や相談、会場からの質問に対し、回答を行い、イベントは盛会裏に終了。終了後には、江藤部長、石川常任理事が会場に残り、アレルギー疾患に不安を持つ保護者に対して、個別の相談会も行った。

◆問い合わせ先:日本医師会広報・情報課 TEL:03−3946−2121(代)


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