白クマ
日医白クマ通信 No.1792
2014年7月3日(木)


定例記者会見
「代議員会を終えて、2期目の抱負を語る」
―横倉会長

定例記者会見


 横倉義武会長は7月2日に行われた定例記者会見で、6月28日開催の第132回定例代議員会において選任・選定された今期日医執行部を紹介するとともに、2期目を迎えるに当たり抱負を述べた。

 横倉会長は、まず、前期の2年間について、会長職として、「継続と改革」「地域から国へ」をスローガンに、地域医療の再興を目指し、医療を取り巻くさまざまな問題解決に向け「国民と共に歩む」という姿勢で会務を遂行してきたと振り返った上で、2期目を迎えるに当たり、「これまで議論を行ってきた課題の解決に向け、実を結ぶための具体的な方策を立てなければならない」と指摘。

 そのためには、われわれが考える医療のあるべき姿の実現のため、(1)組織を強くする、(2)地域医療を支える、(3)将来の医療を考える―の3つの方針を掲げていることを改めて強調した上で、今後、本方針を以って、より良い医療の構築に向け、「国民と共に歩む専門家集団としての医師会」を目指し、オールジャパン体制の下、多くの関係団体とも連携しながら、真摯に医師会運営に当たっていくと述べた。

 また、政府に対しては、「国民の安全な医療に資する政策か」「公的医療保険による国民皆保険は堅持できる政策か」の2つの基本的な判断基準を基に、引き続き、是々非々の態度で臨んでいく考えを示した。

 横倉会長は、会見の中で当日公表された日医執行部の職務分担についても触れ、鈴木邦彦常任理事を介護の主担当としたことについて、「今後、地域包括ケアを構築していく中で医療と介護の連携は不可欠なものであり、その連携をどうつくっていくかが大きな課題となっていることから、医療保険に熟知している鈴木常任理事を介護保険の主担当とし、新たに松本純一常任理事を医療保険の主担当とした」と説明。

 その上で、鈴木・松本両常任理事は、それぞれ医療保険、介護保険の副担当でもあることから、タッグを組んで、将来に向けた医療・介護の改革に当たってもらいたいと述べた。

 また、この変更に伴う中医協委員の変更に関しては、1)現在中医協委員の鈴木常任理事、安達秀樹社会保険診療報酬検討委員会委員長の任期が来年10月までである、2)次期改定に向けて継続性が必要である―等を踏まえ、現在、厚生労働省とも協議を行っているとした。

◆問い合わせ先:日本医師会庶務課 TEL:03-3946-2121


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