白クマ
日医白クマ通信 No.2
2004年10月6日(水)


世界医師会東京総会始まる

 10月6日から開催される世界医師会東京総会の事前記者会見が、10月5日、都内のホテルで開かれた。

 会見には、植松治雄会長、橋本信也・田島知行両常任理事のほか、世界医師会からプレイシャー議長、ヒューマン事務総長が出席した。

 最初に、プレイシャー議長およびヒューマン事務総長が、東京総会に対する期待を語り、つづいて、植松会長は、「世界医師会の役割について、まだまだ理解が不十分な面があるので、この機会に再認識してほしい。今回は、医の倫理、医師の資質、ITの問題について討議されるが、世界的には、飢餓、貧困、内乱などに苦しむ国も多く、その対応も必要になってくると考えている。世界の人々の健康と幸せのために、この世界医師会が意義あるものになることを望んでいる」と抱負を述べた。


◆詳細及び解説◆

●1.2004年世界医師会(WMA)東京総会について
(1)主 催:世界医師会(WMA)および日本医師会
(2)場 所:帝国ホテル、東京
(3)期 日:平成16年10月6日(水)〜9日(土)
(4)参加者:外国人約200名(加盟37 カ国医師会他)
  日本人約300名(日医役員、都道府県医師会役員、会員、同伴者他)
(5)内容:1)理事会、総会
      2)各委員会
      3)学術集会
       テーマA.「先端医療と医の倫理」
          B.「ITの進歩と医療」
          C.その他

 総会会期中の10月7日と8日には学術集会が開催される。21世紀に医療界として取り組むべき代表的課題として、全体のテーマに「先端医療と医の倫理」と「ITの進歩と医療」を掲げた。国内外から9名による講演が予定されている。

 8日にはパネルディスカッションが開催され、情報化社会における医療の問題点について活発な議論が期待される。また、植松会長は10月7日に主催国医師会を代表して「今、医療に求められもの」と題した講演を行う。

●2.世界医師会(WMA)の目的と活動
 WMAは、1947年9月18日、パリにおいて27カ国の医師が一堂に会し、第1回総会を開催したことを契機として設立された。     

 WMAは、医学教育、医学、医術および医の倫理についての国際的水準を高め、また世界のすべての人々を対象にしたよき医療の実現に努めることにより人類に奉仕することを目的としている。WMAは加盟各国医師会からの年会費で運営され、現在では約82カ国の医師会が加盟している。

 WMAはその活動を通じ、各国医師会の交流を深め医療の国際化に貢献している。日本医師会は1951年の第5回ストックホルム総会において加盟し、1975年には第29回WMA東京総会を「医療資源の開発と配分」を主題として開催した。

 これまでに武見太郎元会長(1975年就任、第29代WMA会長)、坪井栄孝前会長(2000年就任、第52代WMA会長)がWMA会長に推載されている。現在は植松会長、橋本常任理事の2名がWMA理事としてその活動に貢献している。

●3.WMAの活動について
 これまでに採択された代表的な宣言として、次のものが挙げられる。

・ジュネーブ宣言―医の倫理(1948年)
・ヘルシンキ宣言―ヒトを対象とする医学研究に携わる医師及び関係者に対する指針(1964年)
・リスボン宣言―患者の権利(1981年)
・マドリッド宣言―プロフェッショナルオートノミーと自己規律(1987年)


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