白クマ
日医白クマ通信 No.29
2004年11月16日(火)


千葉県医師会

 千葉県医師会の三枝副会長が、11月7日の国民集会の報告をお寄せくださいました。

 平成16年11月7日(日)午後2時30分より千葉市中央区の千葉県医療センター1階大講堂において千葉県医療推進協議会主催による「国民医療を守る千葉県民の集い」が開催された。

 会場には532名の医療関係者が集まり、小泉首相が提唱する混合診療の導入に対して、いつでも、どこでも、だれでもが安心して平等に医療が受けられる日本の医療制度の崩壊につながるとして、「混合診療の導入に反対、国民皆保険の堅持、株式会社による医療経営参入に反対」の決議表明を行った。

 集会終了後3時30分より、会場(千葉県医療センター)より千葉駅周辺までの1キロにわたり、100名弱の有志よるデモ行進が行われた。医療危機突破のハチマキにプラカードを掲げ、「混合診療反対!」「国民皆保険制度を守れ!」「弱者切り捨てを許すな!」のシュプレヒコールを上げ、道行く市民に直接訴えかけた。

◆◆◆決  議◆◆◆

 いつでも、どこでも、だれでも安心して平等に医療を受けることができる国民皆保険制度により、日本の健康寿命世界一が達成されていることは誰も異論のないところである。
 しかるに、政府はこれらのことを無視し財政至上主義のもと次々と改悪を実施しようとしている。
 われわれは、国民の医療を守るため下記のとおり決議する。

   記
 一、混合診療の導入に反対する。
 一、国民皆保険制度を堅持せよ。
 一、株式会社による医療経営参入に反対する。
 平成16年11月7日
 千葉県医療推進協議会

(文責:三枝一雄千葉県医師会副会長)


石川県医師会

 石川県医師会の小森貴理事から、国民医療を守る石川県医師会の活動について報告がありました。

◆◆◆「県民フォーラム:健康についてみんなで語ろう会」◆◆◆

◆主催:石川県医師会・石川県歯科医師会・石川県薬剤師会・石川県看護協会
◆日時:11月13日 午後3時半-5時半
◆場所:石川県地場産業振興センター
◆挨拶:石川県医師会会長 梅田 俊彦
「混合診療はいのちの平等をこわします」

◆第1部:「知っておこう!サプリメントの活用法と注意点」
 金沢大学医学部教授 鈴木信孝先生

◆間奏:ドクター・カトウのおふざけトーク「医療のイリョイリョ!」

◆第2部:寸劇 「医療のソナタ −混合診療や株式会社参入でどうなる??日本の医療−」
コント「高齢者虐待」「家庭内暴力」「生殖補助医療」

◆第3部:フリーディスカッション−みんなで、ワイワイ何でも語り合い−

◆第4部:「いのちのリボン」

◆宣言:いのちはみんなに授けられたかけがえのないもの
いのちの重さに違いがあってはなりません
ひとつのいのちを守るためにみんながいます
私達は「みどりのリボン」をつけて、いのちを守ります

 主催四団体から医師・看護師・歯科医師・薬剤師有志が、それそれ出演。練習風景から、会の中継まで、地元新聞社、TV局に大きく報道され、350人収容の会場も600人以上の参加者で超満員。

 「混合診療という言葉について全く知らなかったが、今日の寸劇を見て、絶対反対すべきだと思った」など、県民の意見も大きく変化したよう。

 石川県医師会では、11月23日に関係23団体と石川県医療推進協議会を設置する予定としている。

 また、いのちのリボン(緑のリボン)を1万個医療機関に送付。医師、医療関係者は職務中には白衣に、自由時間には私服の胸に飾って、国民皆保険制度を守ろうと訴えることとしている。

(文責:小森貴石川県医師会理事)


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