白クマ
日医白クマ通信 No.389
2006年5月8日(月)


【沖縄県医師会】宮城会長 会長就任インタビュー

長


◆宮城会長の経歴◆

 去る2月16日の臨時代議員会で、宮城信雄氏を会長に選出した。
 宮城新会長は、昭和22年沖縄県の出身。昭和47年に阪大医学部を卒業、現在、南風原町で病院を開設。県医副会長を経て、平成18年現職に就任。58歳。
 沖縄県医師会会長就任の抱負

 稲冨洋明前会長は「開かれた医師会」を目指した比嘉国郎元会長の後を継が れ、それを発展させる形で「信頼される医師会」を目指して医師会活動を展開 されてきました。「県民公開講座」や「県民との対話」等を通して大きな成果 をあげました。私はそれらを引き継ぎさらに発展させていくと同時に、沖縄県 医師会の活動は医療の原点に戻り、「地域に根差した活力ある医師会」を目指 していきたいと考えております。

 地区医師会は日常診療や予防接種、学校保健、健康相談等を通して地域住民 や自治体と密接な信頼関係を築き上げてきました。県医師会は地区医師会と連 携を保ちながらより一層スムーズに地域医療や地域での医師会の事業が展開で きるように協力関係を強化していきます。

 沖縄県医師会は「基幹病院」や「高度・多機能病院」構想に対して多くの提 案をしてきました。このことは「県立病院のあり方」にとどまらず、沖縄県の 医療の在り方が問われていたからであります。沖縄県は離島・へき地医療や医 師の偏在等数多くの難問題を抱えております。私は医師会が中心になり琉大や 公的病院を含めて問題解決のための提言を行っていくとともに、医療連携を柱 とした「地域完結型医療」が定着するようにしていきたいと考えています。

 男性寿命26位ショックがありました。女性1位の座も赤信号が灯っています。 沖縄県は「観光立県」を目指し「長寿の島」「癒しの島」を売り物にしていま す。「観光」を支えている医療や福祉がいかに大切か、医療や福祉をおろそか にし「長寿の島」でなくなると「観光立県」にも陰りが出てきて県民生活にも 大きな影響がでてきます。医師会として保健・医療・福祉を通し沖縄県に多く の提言をしていく所存です。

 稲冨前会長は「任期中に会館問題に方向性を出す」と方針を出され検討して まいりました。現在地に建て替えるのではなく県所有の「農場試験場跡地」と 「等価交換」をし、自前の会館を建設するとの結論を出し代議員会でも承認さ れました。私は任期中に医師会活動の拠点となる「会館の建設の実現」を図っ ていきます。

◆問い合わせ先:沖縄県医師会 TEL:098-877-0666(代)


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