白クマ
日医白クマ通信 No.441
2006年7月5日(水)


定例記者会見
「緊急レセプト調査の結果ならびに実施について」(4、5月累計)

定例記者会見


 中川俊男常任理事は、「2006年度 緊急レセプト調査(プレ調査)報告−4、5月累計分−」について、7月4日、日医会館で記者会見を行った。

 緊急レセプト調査(プレ調査)は、北海道、石川県、静岡県、福岡県を対象に、4〜6月の間、日医総研で実施している。これまでに544医療機関から総件数108.5万件分の回答があった。これを引き継いで6〜9月は日医が全国調査を実施する予定となっている。

 同常任理事は、「4、5月分の入院外医療費(総点数)の前年比は、自然増と日数を補正すると、マイナスになることはないはずである。しかし、診療所の入院外総点数は−1.67%であった。患者数(総件数)は0.75%であったが、1件当たり点数は−2.40%であった。入院・入院外合計でも、総点数は−1.56%であった」と説明した。

 診療所の入院外医療費(総点数)は、4月単月分のみでは、日数補正の関係から前年比で約−3%になると予測されたが(日医総研ベース)、実際には−6.26%、4、5月累計では、±0%と予測されたが、実際には−1.67 %となった。(「4、5月分の入院外医療費(総点数)の前年比」の理論値は、日医総研の見通しだと自然増が+2%あり 、改定率が−3.16%で、前年比ではおよそ−1%となる。これに4、5月の日数調整+1.1%(前年4、5月は 43.5日、今年は44.0日)を加味すると、およそ約0%となると見込まれている。厚労省では、自然増を+3〜+4%としており、改定率−3.16%、日数調整の+1.1%を加味すると、前年比は約+1〜2%となる)

 同常任理事は、「いずれも、日医総研の予測を2〜3ポイント下回っており、改定率−3.16%以上に下がったか、自然増がまったくなかったことが明白である。また、診療科別総点数(入院外)の前年比は、精神科−7.89%、皮膚科−6.35%、眼科−4.34%、泌尿器科−3.06%となっている」と報告した。

 今後は、6〜9の4か月について、全国に対象を拡大して緊急レセプト調査を行う。対象は全都道府県の医療機関とし、200床未満の病院を優先的に行い、それの20分の1にあたる274医療機関、診療所も20分の1の、3676医療機関を対象に調査を行う予定になっている。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


  日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association.
All rights reserved.