白クマ
日医白クマ通信 No.612
2007年3月14日(水)


第2回滋賀県医師会糖尿病実態調査終わる

 滋賀県医師会は平成12年11月に標記調査を実施した。その結果、登録された症例数は18,589例であった。この内訳は診療所からの登録7,372例であり、病院からは11,217例であった。この症例数は各種統計から推定すると滋賀県における糖尿病受診患者のほぼ60%近くが登録されたものと考えられた。調査結果によると、滋賀県におけるHbA1cの平均値は7.0%であったが、55%の症例は不完全な管理状態であった。その他の特徴として肥満糖尿病患者32%、高脂血症治療薬が27%に処方されており、血管合併症検索例が少ないなどであった。この調査結果の詳細については平成15年10月15日発刊の日本医師会雑誌第130巻第8号特別号糖尿病診療マニュアルに参考資料として掲載されているので、関心のある方は参考にされたい。

 滋賀県医師会では上記実態調査の追跡調査を平成18年10月から11月にかけて前回と同じID番号と調査票で行った。今回の調査を2カ月間に設定したのは長期投与が可能になった影響を消去するためである。本年2月末をもってほぼ調査票の回収を終えることができた。今回の総症例数は19,038例であった。今回の特徴は診療所提出分が前回調査より増加したこと(7,372症例→8,606症例)であるが、残念ながら病院分の提出がやや減少した(11,217症例→10,432症例)。このことは病院勤務医師が超多忙の中で自ら調査票を作成しなければならない気の毒な事情にあったからであろう。しかしながら今回の調査で、ほぼ前回なみの回収結果を得ることができたことは、それなりに意義のある調査になるものと思われる。

 この2回の調査とも19,000例ほどの集積であるから大規模調査といえよう。しかも、わが国の1%県である滋賀県で本会が企画したものであり、病院・診療所を問わず地域全体から集積されている。したがってこの2回にわたる調査が日本の糖尿病実態を示す縮図になって欲しいと願っている。また、平成12年の調査と6年後の今回の調査を比較すれば、糖尿病治療・管理の進歩の有無、今後の対策が示唆されるものと思われる。

 なお、本調査の分析結果は今秋に発表される予定である。

(文責:滋賀県医師会 理事 折田雄一)

◆問い合わせ先:滋賀県医師会 電話:077-524-1273


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