白クマ
日医白クマ通信 No.684
2007年7月4日(水)


長野県医師会
「国民が安心できる医療の確保を求める意見書」の提出について

 長野県医師会では、国民の生命と健康を守るための医療を実現するために医 療費の総枠を大幅に拡大することと、これにより、拡大する医療費は、国が負 担し、患者の窓口負担を増加させないとした「国民が安心できる医療の確保を 求める」請願を県議会へ提出すべく働きかけをしていたところですが、今般、 【議 第 4 号】の意見書が議員提出議案として7月2日の県議会に提出さ れ、全会一致で原案通り可決されました。

 この意見書は、県議会議長名をもって、衆・参両院議長、内閣総理大臣、財 務大臣、厚生労働大臣宛に提出されることになります。

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【議 第 4 号】

国民が安心できる医療の確保を求める意見書

平成19年7月2日

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 あて
財務大臣
厚生労働大臣

議 長 名

 地方自治法第99条の規定により、下記のとおり意見書を提出します。

 WHO(世界保健機関)が公表している健康達成度の各国比較では、我が国の平均寿命は世界第1位である。このことは健康保険証を持っていれば患者一部負担だけで全国どこの医療機関でも受診することができる医療保険制度により支えられていると言える。

 しかしながら、国の財政難等により医療費が抑制され患者の自己負担は増大し、小児科・産婦人科をはじめ医師不足は深刻な問題となっており、また、療養病床削減計画が進められようとしているなど、世界でも類を見ないほど平等で公平な医療保険制度が揺らぎかねない状況にある。

 我が国の国内総生産に対する総医療費の割合は先進諸国と比べても決して高くはなく、医療技術が高度化し国民の医療への期待が高まる中で、国民の生命と健康を守るための医療を実現するために、医療費の総枠を拡大することが求められている。

 よって、国においては、高齢者や患者の置かれている実態等について国民の声を十分に聴き、医療費の総枠を拡大し、これによる患者の負担を増加させることなく国が負担するなど、国民が安心できる医療を確保するよう強く要請する。

◆問い合わせ先:長野県医師会
 〒380-8571 長野市若里七丁目1番5号
 Tel 026-226-3191  Fax 026-228-0133


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