白クマ
日医白クマ通信 No.879
2008年3月14日(金)


定例記者会見
「日本糖尿病対策推進会議の活動を報告」―今村聡常任理事

今村聡常任理事


 今村聡常任理事は、3月12日の記者会見で、日本糖尿病対策推進会議の活動を報告した。

 日本糖尿病対策推進会議は、国民の健康づくりのためには、生活習慣病、特に糖尿病対策について、積極的に取り組む必要があるとの認識から、日医・日本糖尿病学会・日本糖尿病協会の3者で、平成17年2月に設立した。平成19年8月からは日本歯科医師会も参加し、さまざまな糖尿病対策に取り組んでいる。

 同常任理事は、2月27日に開催された日本糖尿病対策推進会議幹事会で、昨年8月に開催された幹事会で参加が決まった日本歯科医師会の大久保満男会長が副会長に就任すること、オブザーバーとして参加していた健康保険組合連合会、国民健康保険中央会の2団体が新たな構成メンバーとして参加することが了承されたと報告した。

 また、同会議で平成18年度活動の一環として作成した、糖尿病合併症の早期発見・早期治療を目的とした足チェックシートを用い、糖尿病患者の足に関する調査として「糖尿病神経障害の実態調査結果」を集計解析、その結果を小冊子「日本における糖尿病患者の足外観異常および糖尿病神経障害の実態に関する報告」としてまとめたと説明した。

 同常任理事は、「全国250の医師会や糖尿病関連の研究会組織で実施された足チェックシートを集積したところ、198,353例(糖尿病受診患者の約5%に相当)のデータが集まった。自発的に約20万例のデータが集まったことに大きな意味がある」と今回の報告を高く評価した。また、「足チェックシート等のツールを使って、アキレス腱反射、振動覚等の機能検査を定期的に実施できれば、糖尿病による神経障害を早期発見できる」とし、糖尿病合併症の早期発見・早期治療の重要性を改めて強調した。

 なお、本報告は、日医の会員をはじめ構成団体に配布する。

 また、同日の幹事会では、新たな啓発資料として、糖尿病網膜症の啓発ポスターを作成することが決定。ポスターは、糖尿病網膜症の早期発見のために、眼科医による眼底検査を促すもので、糖尿病神経障害の実態調査結果の冊子と同様に、『日医雑誌』4月号に同封して配布する予定であることも報告した。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第三課 TEL:03-3946-2121(代)

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