白クマ
日医白クマ通信 No.98
2005年4月18日(月)


生命倫理懇談会 在宅緩和ケアの現状と問題点について討議

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 去る4月13日、第4回第IX次生命倫理懇談会(委員長:高久史麿日本医学会長)が、日医会館で開催された。

 当日は、緩和医療現場で活躍している講師2名(杉山正智ひばりメディカルクリニック奈良在宅ホスピスセンター院長、川越厚ホームケアクリニック川越院長)を招き、講演を行った。

 杉山氏は、「在宅緩和医療の現状と問題点」をテーマに講演を行い、在宅緩和医療が目指すものは、「自宅で過ごす末期がん患者がもつすべての苦痛を緩和することによって、患者が望むかたちで生命を全うすることを可能にすることである」と述べ、地域差や住宅差に配慮しながら、画一的でない医療を行うことが大切であるとの考えを示した。

 川越氏は、「日本における在宅ホスピス・緩和ケアの現状と課題」と題する講演を行った。川越氏は、氏が運営しているホスピスで蓄積された基礎データをもとに現況を説明し、在宅ホスピスこそ、これからの終末期医療が取り組むべき主題であることを強調したうえで、「諸外国と比して遜色のない在宅ホスピスが、日本では既に実践されている。それを雛型として、日本の土壌にあった在宅ホスピスを作り上げていきたい」とまとめた。

 各氏の講演後には、「ボランティアのあり方」「患者が重症時のケア」「看取りについて」など活発な意見交換がなされた。

 次回は、5月18日に開催の予定。


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