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「北朝鮮による核実験に関するWMA決議」

October 2006

 1998年10月のカナダ、オタワにおけるWMA総会で採択された核兵器に関するWMA宣言を想起し、WMAは以下のとおり決議する。

 WMAは


「北朝鮮による核実験に関するWMA決議」について

2006年10月14日
南アフリカ・ピラネスバーグ

1.経過

世界医師会ピラネスバーグ総会に出席中の日本医師会代表団(団長:宝住与一副会長)は、2006年10月9日の北朝鮮の地下核実験に対して、世界医師会(WMA)総会が弾劾決議を行うことを同年10月13日開催のWMA理事会に緊急動議として提出し、全会一致で総会決議案とすることが承認された。

10月14日の総会に日本医師会原案どおりの理事会案が提出され、日本医師会の石井正三常任理事がWMA理事会を代表して議案提出の背景事情を説明した後、総会出席者の熱烈な支持を受けて全会一致で可決された。

2.日本医師会の提案要旨

北朝鮮は、核実験や核兵器に対する国際的批判の高まりに逆行して、2006年10月9日に地下核実験を行ったことを発表した。

われわれの祖国日本は、広島と長崎に原爆を投下され、さらにビキニ環礁核実験の際、善良な漁民が被爆被害を受けた唯一の国である。

日本医師会は、日本を代表する専門職団体であり、日本の医師は、原爆・核実験による深刻な影響を受けて苦しむ犠牲者たちを直接に診療し、原爆・放射能汚染による環境破壊の凄まじさを熟視してきた生き証人である。

このような経験に鑑み、日本医師会は、永年にわたり、人類の生存そのものを脅かすすべての核実験の即時中止と核兵器の即時廃絶を主張してきた。また今回の北朝鮮の核実験に対しても、直ちに公式にこれを批判する声明を発表した。

以上の理由により、日本医師会は、北朝鮮による核実験に関して以下のとおりのWMA決議案を提出し、10月14日のWMA総会で採択されることを強く望むものである。


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