知って得する病気の知識

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●気管支喘息の予防法

  気管支喘息を予防する考え方には、発病しないための「一次予防」と、すでに罹っている患者さんの発作を防ぐ「二次予防」があります。

1.発病に関係する因子と一次予防

気管支喘息の発病には三つの因子がかかわっていると考えられます。

  • 罹りやすくする因子:環境アレルゲンに反応しやすい「アトピー体質」があります。また、小児では女児より男児に多く見られます(成人では男女に差がなくなります)。

  • 原因となる因子:室内塵ダニ、ペット(動物)、カビなどの「室内アレルゲン」や、花粉などの「屋外アレルゲン」があります。とくに小児では、室内塵ダニなどが多い環境で生活すると発病しやすいので、室内環境を整えなければなりません。また、職業によっては頻繁に接する物質が発病の原因になることがあります。さらに、アスピリンなどの消炎鎮痛剤や着色料などの食品添加物が原因になることもあります。

  • 発病の可能性を高める因子:タバコの煙や花火の煙、線香の煙なども気道粘膜を刺激します。光化学スモッグなどの大気汚染も悪影響を及ぼしているのではないかと考えられています。また、新建材や接着剤などから放出される化学物質なども悪影響があります。その他、乳幼児期のウイルス呼吸器感染症や出生時体重、母乳栄養や出生後の食事、寄生虫感染などの関与も無視できません。

    遺伝子が関与する因子については予防できませんが、その他の環境整備は大切です。これを「一次予防」といいます。具体的には下記のようなことが考えられます。

    1. 室内塵ダニをできる限り除去する
    2. 妊娠中の人や小児に受動喫煙させない
    3. 職場での感作(アレルギーの素地をつくること)を避けるための衛生対策を講じる
    4. 妊娠中の栄養状態を良好に保ち、早産や出生児の低体重の原因を回避する

2.症状の悪化に関係する因子と二次予防

 すでに気管支喘息を発病してしまっている患者さんにとっては、薬によるコントロールとともに、発病の原因となった物質などを回避することが何よりも重要となります。これを二次予防といいます。

 室内塵ダニ除去に努め、発病の原因となった物質や悪化させた因子を避けるようにして生活しましょう。

 ただし、例えば運動誘発喘息が起こったとしても、小児における運動は心身の発育に不可欠ですので、医師の指導に従って運動種目を選択し、時には予防のための薬を使用して、適切な運動をしましょう。

 また、悪化させた因子をすべて回避することは困難ですので、かかりつけの医師や看護師さん、学校の先生などとよく相談して、患者さんにとって望ましい環境を整えていきたいものです。


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