知って得する病気の知識

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すい炎

●慢性すい炎

慢性すい炎は急性すい炎のように急激に発症するのではなく、炎症が持続して起こり、長い間に徐々に組織が破壊され、すい臓が繊維化して固くなる病気です。すい液の流出が滞って溜まっている状態で、ごく小さな急性すい炎が発症しては治るというサイクルを繰り返しています。このような状態が6ヵ月以上続いている状態を慢性すい炎といいます。

1.どのような症状が表れるのでしょうか

◎腹痛
みぞおちから左側で、背中に抜けるような痛みが特徴です。痛みの度合いは、急性すい炎のような激痛から鈍痛までさまざまですが、鈍痛が2、3日続くこともあります。
腹痛は食事の後に起こることが多く、とくに脂っこい食事やアルコールをたくさん飲むことが発作の引き金になります。
また痛みのない慢性すい炎の例もあるので、痛みの有無だけで慢性すい炎を判断することはできません。

◎体重減少
徐々にすい臓の機能が衰えるため、すい液の分泌も低下します。それによって消化が不十分になって下痢を起こし、体重が減少するのです。消化が十分でない便は、ドロドロしており全体に油が浮かんでいる感じです。これは脂肪の消化が不十分なためで脂肪便とも呼ばれます。
また、体重減少の原因に糖尿病を合併していることが考えられます。すい臓の機能が衰えると消化酵素ばかりでなく、血糖値を調節するインスリンの分泌も低下します。身体に必要なエネルギー源の血糖を利用できなくなるため、身体に蓄えていた脂肪を分解してエネルギーにするため体重が減っていくわけです。



2.原因はなんでしょうか

アルコールの多飲が慢性すい炎患者の半数を占めるという調査報告があります。約3割の患者は原因不明で、特発性慢性膵炎とよばれます。その他、胆道系の病気が原因の場合も少なくありません。

3.予後はよいのでしょうか

慢性すい炎は、急性すい炎の多くが原因を取り除いて治療に専念すれば回復するのとは異なって、元に戻ることはありません。年月を経ることで次第に悪化していきますので、発症したら一生この病気と付き合っていくことになります。また、糖尿病やすい臓癌をはじめとする悪性腫瘍を合併する率が高いので、しっかりした治療と定期的な受診や検査が必要な病気です。




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