交流ひろば

国際保健友の会ハクナマタタ

鳥取大学医学科4年 野波 啓樹

「国際保健について学び合いたい。」そんな声の下飲み仲間が集まり、“国際保健友の会ハクナマタタ”(以下、ハクマタ)は結成された。様々な思い・理想を抱えた部員たちが、個人・集団としてその目的を果たすべく、スワヒリ語で『No problem』を意味する「ハクナマタタ」の気概で、私達は活動をする。一口に国際保健と言っても、それは他の分野と密接に関わっており、多面的な視野で、包括的かつ抜本的に物事を解決する手段を考えなければならない。それに対し、各々が一つひとつの活動を吟味し、咀嚼した後、それをシェアすることによって理解と視野の拡大を目的とする。

活動は、【地域】【海外】【その他】と分けられた活動を通して得た経験・思い・問題提起を、毎週火曜に開かれる【部会】にて発表・議論し、互いに吟味しシェアしていくことを主軸とする。まず【地域】の活動では、山陰の中山間部にある15世帯ほどの小地域に継続的に関わらせていただき、健康教室・地域のイベント・家庭訪問・農業体験を通し、住民の背景を学ぶ。医療従事者は白衣を着、机を挟んで患者と対峙しがちであり、そこには心理的な壁が常に存在する。住民の暮らし・生き方を理解しようという試みは、その壁を乗り越え、“病”だけではなく“人”を診ることへとつながっていく。積み上げられてきた深い関わりから学ぶものは数えきれない。

【海外】の活動はIFMSAの活動と海外研修に分けられる。IFMSAの交換留学制度を利用し、毎年数人海外に留学する。(この夏はモロッコに留学予定)同時に、留学生の受け入れも行っている。スーダンやロシアからの留学生も記憶に新しい。単に“お国柄”の一言では片づけられない異文化や価値観の受容に試行錯誤を繰り返す。もう一方の海外研修はハクマタ発足のきっかけである。今までに途上国を8つ訪れ、昨年はエチオピアへ足を運んだ。2週間を超える研修は、国決めからすべて手作りである。公的援助やNGO・NPOの国際協力プロジェクト、現地の医学生との交流など多彩なプログラムを通して多面的に現場を見、皆で議論し、考える機会を得る。また、[福島研修]においては、被災地を訪れ住民の生の声を聴くことで、紙の上の情報からは到底得られない福島の地・原発への壮絶な声を知ることができる。

大学生活は基本的には自由だが、当然時間的・金銭的制限はあり、その中で興味を埋め尽くすのは到底不可能である。しかし、ここには熱い思いを抱えた部員が数多くおり、自ら経験できなくとも、シェアという形でそのあくなき探求心に応じられる。一方、伝える側にとっては経験を反芻し、考えを形にすることが叶う場であり、経験を単なる思い出で終わらせはしない。“部員が発信し、部員が受け止めにいく”。活動シェアの醍醐味がここにある。医学生として、一個人として、私たちに何ができるのか、何をすべきなのか、模索しながら一歩一歩を大切にしていきたい。

自主性を重んじて興味を探求!

近畿大学医学部生薬研究会

初めまして、近畿大学医学部生薬研究会です。私たちは、楽しく・仲良くをモットーに活動しています。私たちは、部員各々の自主性を重んじて、漢方やアロマ、お茶等の自由研究を行っています。部員の中には、鍼灸やアロマ等の資格保有者もおり、日常的によく処方されるような薬以外にも、少し違った視点から何か医学に応用できるものはないかと考え活動しています。与えられた学習課題ではなく、興味を持ったものを自分で調べ学習し、部員同士で共有するための環境です。いつも和気藹々と談笑しながら活動しています。

shouyaku

入院患者さんへのボランティア

WITH YOU

兵庫医科大学ボランティア部WITH YOUは、主に大学病院で活動しています。移動図書を行って患者さんに貸出をしたり、小児科病棟の患者さんと一緒に勉強する活動を行ったりしています。他にも夏休みには小児科病棟で夏祭りや勉強会を開催しています。このように、普段の学生生活を送っているだけでは知り合うことのできない多くの方々との交流を通して、日々多くの経験をさせていただいています。活動に興味を持たれた方、参加してみたい方はお気軽に下記のアドレスまでご連絡ください。

E-Mail:volunteer_withyou[a]yahoo.co.jp ([a]をアットマークに変えてください)

with you

医学生の志は世界共通

IFMSA-Kindai

私たちIFMSA-Kindaiは、世界中の医療系学生による国際学生NGOであるIFMSA(国際医学生連盟)の下部組織で、近畿大医学部と世界の医学部とのIFMSAを通した臨床・研究交換留学の中継活動をしています。加えて、近畿大医学部に来た留学生との交流も重要な活動です。9月にはマルタ島から近畿大へ2人の留学生を迎えます。部員とともに京都などを観光し、交流を深めたいと思います。医療の制度は国ごとに違いますが、根本的な部分は世界共通です。同じ志を持った世界中の医学生と、あなたも交流しませんか?

IFMSA